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リクルート高校調査 生徒の進路指導「難しい」が9割以上 について考える

私が通っていた高校は、江戸時代の藩校の歴史を引き継ぐような歴史のある高校だったのですが、ではそれで、ビシバシ鍛えられたかというと、正反対。もうまったくの放任主義だったと感じています。

進路面談も、あったかどうか記憶があやふやなくらいで、進路指導室がどこにあったのかも覚えていません。

先生方が「生徒が自分のことは自分で決める」と信じていたのかどうかはわかりませんが、それはそれで、良かったと思っています。

ただ、一般的には、先生方は、生徒の進路指導は「難しい」と考えているようです。

進路指導「難しい」91% リクルートの高校調査』(47news.jp)という記事から。
 進学や就職など高校生の進路指導について「非常に難しい」「やや難しい」と感じている学校が91%に上ることが21日、リクルートの調査で分かった。家庭や雇用環境の悪化など不況の余波を指摘する回答も目立ち、同社は「社会情勢の変化が指導にも影響している」と分析している。(後略)

記事を読んでみると、「社会情勢の変化が指導にも影響している」ということで、生徒の進路指導が難しいことが、最近の傾向であるかのような印象を受けてしまいます。
では、生徒の進路指導が簡単であったことがあるのでしょうか?

進路指導は、生徒ひとりひとりの将来に大きな影響を与えるものであり、いつの時代においても、「簡単」なことではなかったことでしょう。

そんな中で、ひとつの拠り所として、「偏差値」「ランキング」は機能していたかもしれません。
確かに、難易度の高い大学に進むことによって、その生徒の将来の選択肢は広がります。(マンガ『ドラゴン桜』はそのロジックの上に成り立っています)。しかし、その選択肢で得られる将来そのものが、確かなものかどうかが、危ういものになってきました。
そういう意味で、より難しくなってきているということは言えるかもしれません。

その地域のトップの高校に進めば、東大をはじめとする、いわゆる旧帝大レベルをめざす。2番手校に進めば、地域の基幹大学か、地元の国立大をめざす。それが当り前だと皆が思っていれば、進路指導は楽です。いや、進路指導は要りません。教科指導と受験対策だけしていればいいのですから。

ビシバシと鍛えて、ヘロヘロになって、みんなから賞賛されるような大学に入学する卒業生の姿を見送っても、先生方が本当に達成感が得られるとは思えません。進学先がバラエティに富んでいるほど、進路指導は大変でしょうが、それはそれで、先生方もやりがいがあるというか、満足感があるのではないでしょうか。そのような指導を続ける中で、これまでであれば、その高校からは無理だと思われていた大学に進学するような生徒も出てくると、また面白いですよね。



comments

私も創立99年(!)(当時なので今はもっとかな)のだいぶ古風な学校でした.
ふと自分の進路相談はどうだったかなぁと思い返してみたら,
先生と親が妙に意気投合してしまって,私の進路そっちのけでやけに盛り上がっていたのを思い出しました.
野球の話なんかしてたでしょうか:-p

思うに,進路指導は高校の先生に丸投げしていればいいという時代でもないのかなという気がします.
なので,高校生がオープンキャンパスだとか説明会以外の形で大学にアクセスできるような仕組みや場所があるといいのかもしれませんね.
一定数の人が集まったら説明会を随時行うとか,窓口になる部署を経由して研究室を紹介するとか,いろいろ可能性はあるんじゃないかなという気がしています.

  • doms
  • 2009/02/23 12:28 AM

domsさん、いつもありがとうございます。
最近、地方部の高校の先生とお話をする機会があったのですが、地方には予備校などもなく、また経済的な余裕もないので、高校が全てを丸抱えしなければならない、という意識が、高校側に強いという印象を受けました。
こういうところに、地域の大学が協力できるといいですね。

  • kange
  • 2009/02/23 7:48 PM
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