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大阪府 橋下知事 府大・市大の統合も含めて検討 について考える

つい先日、大阪府が09年度の当初予算で、11年ぶりの黒字化というニュースがありました。
橋下知事就任一年目で、まずは、財政再建へのスタートが切れた、ということでしょう。なかなかのロケットスタートではありますが、一方で、これまでの人は何をやっていたのだろう?という気もしますね。

支持率も高く、勢いのある知事ですが、以前から府立大の必要性に疑問を投げかけていまして、いよいよ改革が始まるようです。

橋下知事「大阪府立大と大阪市立大は統合も含め改革」』(asahi.com)という記事から。
大阪府の橋下徹知事は12日の定例会見で、府立大学(堺市中区)について「現在100億円超の府費を投じているが、府民感覚から、存在意義が十分に理解されていないのではないか」と述べ、大阪市立大学(大阪市住吉区)との統合も含め抜本的な改革の方向性を09年度に打ち出す方針を明らかにした。府幹部らでつくる予定の「戦略本部会議」で議論するという。(小河雅臣)(後略)

府立大と市立大の統合の話は、以前から、ちょこちょこと出たり消えたりしていました。
実現までいかなかった理由はわかりませんが、学部構成を見ると、
大阪府立大=工、生命環境、理、経済、人間科学、看護、総合リハビリ
大阪市立大=商、経済、法、文、理、工、医(医、看護)、生活科学
という感じで、完全にバッティングしているわけでもなく、完全に棲み分けているわけでもありませんので、将来像が描きにくいということなのかもしれません。
特に、府立大の方に「欠けている」感が強く、市立大にとってのメリットが、見えてきません。

単純に効率化を求めた策だとしても、どれほど機能するかわかりません。
国立大の法人化にあわせて、いくつかの大学が統合していますが、キャンパスはそのままで、名前だけ変わって運営は別々ということも多くあります。
私は仕事柄、よく大学に問い合わせをするのですが、大学として対応してもらえずに、それぞれの学部に別々に依頼をしないといけない、ということは、よくある話です。
collegeの集合体としてのuniversityだと思えば、そんなものではあるのですが、何のために統合したのかよくわかりません。

そして、この話に先行して、府立大への100億円を超える交付金をゼロにする、という話も出ています。
記事にあるように、その交付金のほとんどは国の交付税ですので、府立大への交付金をゼロにしたとことろで、そのお金をそのまま別のところに使えるわけではないはずです。
その分、国からの予算が減らされますよね。

まずは、実現可能かどうかわからない、交付金ゼロの強烈な花火を打ち上げておいて、議論を噴出させ、その後に統合話を出してきて「こんなやり方だってあるんだから」と、少しそのショックを和らげる。よくある手法の一つです。

あまり、浮き足立たずに、府立大統合の総括、首都大学東京の研究から、冷静に議論が進むとよいですね。
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