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就職人気企業ランキング 総合商社の人気が高い について考える

大学生の就職先人気企業ランキングですが、1つの傾向として、採用の多い業種に人気が集まるという動きがあります。

前年の状況を見て「自分でもいけるかも」と思うと、ついつい行きたくなる、ということでしょうか。しかし、今年の就職活動ほど前年の情報があてにならない年も珍しいでしょう。

そんな中で、総合商社に人気が集まっているようです。

就活中の学生に聞いた人気企業ランク、自動車は大幅下落』(asahi.com)という記事から。
 就職情報会社ダイヤモンド・ビッグアンドリードは13日、09年の大学生就職先人気企業ランキングを発表した。業績悪化が深刻な自動車が順位を大きく落とす一方、総合商社の人気が高い。同社は「『派遣切り』など雇用不安が増すなか、比較的マイナス報道の少ない商社に人気が集まったのでは」とみる。(後略)

一般的には、学生はBtoC企業ばかりに目が向いており、BtoB企業は視野に入っていないと、よく言われています。しかしながら、まさにBtoBの総合商社の人気は根強いものがありますね。

不況でも強いのは、扱っているものの幅の広さでしょう。
繊維がダメなら鉄鋼、鉄鋼がダメならエネルギー、商品がダメならM&A・・・と、経済活動が全面的にストップしない限り、生活に身近なものから国を支えるような例えば原子力発電所のようなものまで、何でも仕事の対象になります。
先日とりあげたユニクロは、製造から小売まで垂直統合型のいわゆるSPAの代表格です。それによりコストを抑えています。しかし、それでも貿易業務については商社が仲に入っています。不況でも好調な企業があり、その隣には、やはり商社がいるわけです。

また、理系学生からも人気が高いという点にも注目です。
ある工学部の先生のお話では、確かに商社を希望する学生が多いそうです。工学部を卒業してメーカーに進んでも、出世できない、給料も低い。それなら、ものづくりの最も上流工程としての商社で、国家レベルの仕事をとってくる。待遇も良い。というところに引かれるようです。

ただ、一方で、総合商社は独立した事業部の集合体でもあります。
自分のやりたい事業に配属されるとは限りません。

また、単に仲介人としての機能だけであれば、基本的にはなくてもいい存在でもあります。一時は、冬の時代とも呼ばれましたが、貿易業務から自らビジネスを作り出す存在へ転換することにより適応してきました。
国際的な華やかなイメージがあるとは思いますが、世界の果てで、自分でビジネスの匂いを嗅ぎつける、かなり泥臭い部分もあるところを覚悟しておく必要はありそうです。
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