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新潟大 ダブルホーム制で学生の居場所作り について考える

何度か、このブログで書いてきましたが、私は大学時代に学園祭の実行委員のようなものをやっていました。
私にとっては、その事務局のボックスが、大学時代の居場所だったと言えます。
そこには全学部から学生が集まっていていました。もちろん、学年も様々です。中には「この人は、いったい何年生なんだろう?」という人がいたりもしました。
そして、学園祭の活動を通して、大学職員の方や、一般企業の方などと接する機会も多く得ることができました。

この新潟大のダブルホーム制は、大学として、学生の物理的、精神的な居場所を作っていこう、という取り組みのようです。

学部超えて課外活動、新大』(新潟日報)という記事から。
 学部の枠を超えた課外活動で大学生のコミュニケーション能力を向上させようと、新潟大学が2007年度に始めた「ダブルホーム制」の成果や課題について話し合うシンポジウムが20日、新潟市西区の同大で開かれた。学生や教職員ら約120人が参加し、学生と過疎地域の住民との交流の様子などを聞いていた。

 ダブルホーム制は同大が文部科学省の補助金を活用して実施。学生の所属学部を「第1のホーム」と位置付けるのに対し、「第2のホーム」では各学部から集まった学生が教職員のサポートを受けながら地域活性化や福祉、文化などをテーマに学ぶ。現在は20ホームに1、2年生約220人が所属している。(後略)

大学の学部というのは、全員が全員、その学部で扱う学部を専攻しています。
当り前と言えば当り前なのですが、別の見方をすれば、それは均質な集団という特異な状態でもあります。

専門を極めるという点ではいいのでしょうが、「専門バカ」という揶揄があるように、視野が狭くなる弊害もあります。

学部も学年も違う学生が集まり、一つのプロジェクトに取り組むことによって、他の専門分野に触れることで、自分の専門分野の立ち位置とは何なのかを強く意識することができるかもしれません。

少なくとも、社会においては「自分とは違う人間との付き合い」がほとんどですから、後々、役に立つことでしょう。

記事で紹介されている
「教員が専門外の分野を指導するのは困難な場合もある」
という声は、確かに難しいことだとは思いますが、それもまた、学問の面白さを実感できるポイントではないでしょうか。

例えば、芸術のプロジェクトで、医学部の先生はどんなことができるでしょう。
芸術の分野では、昔から人体をモチーフとして扱ってきました。
人体のプロである医学部の先生として、なぜ芸術家が人体に惹かれるのか、美しい人体とはどう定義つけられるのか、そんなアプローチの仕方もあるのではないでしょうか。
プロジェクトでは、教員が意識して「何かを教える」必要はないはずです。
だからこそ、教員と学生という関係性だけでなく、地域の人たちの協力も仰いでいるのだと思います。

現在は、大学がセッティングしたホームに、学生が所属するという形でしょうが、学生自身がホームを作るようになるといいですね。

comments

うううん、花屋の店長に和食屋の板前指導を任せてる感が。町内会活性化の方法としてはどうなんでしょうかね。

  • 一言
  • 2008/12/22 4:46 AM

コメント、ありがとうございます。
まあ、実際に新潟大で進んでいるプロジェクトの概要(http://www.ge.niigata-u.ac.jp/iie/gakuseiGP/about/index.html)を見ますと、専門外の分野ということでもなさそうなのですが。
板前の技術としては、盛り付けの美しさや季節感なども重要ですから。通じるものもあるかもしれません。
立川談志師匠が、立川談春さんを1年半、築地場外市場のシューマイ店に修行に出した話を思い出しました。

  • kange
  • 2008/12/22 7:33 AM
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