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20年後、日本は科学時技術をリードできるのか

日本のリード、否定が半数 科学技術20年後 本社調べ」(asahi.com)という記事から。
 20年後、日本の科学技術が世界をリードしているとは思わない――。ものづくり、IT(情報技術)から宇宙開発まで、中国、韓国、インドなど途上国が急伸するなか、半数の人が、将来の日本の科学技術の水準に厳しい見方をしていることなどが、朝日新聞社が3月31日から翌日にかけて行った全国世論調査(電話)で明らかになった。科学技術の発展に、期待より不安を感じる人が、女性では半数にのぼった。

 20年後を考えたとき、日本の科学技術が「世界をリードしている」とみる人は33%にとどまり、「そうは思わない」が56%。科学に「興味があるほう」と答えた人でも「興味がないほう」と答えた人でもその傾向は同じで、男女の差もあまりなかった。

20年後に望みを持っていない、ということは、今現在の大学教育の否定とも捉えられます。もちろん、科学技術は大学だけで開発されるものではありませんが、多くの技術者は大学で教育を受けることでしょうから。

ただ、「否定が半数」という見出しにしているということは、「否定が多い」ということに注目しているということだと思いますが、「世界をリードしている」とみる人が33%いれば、まあまあそんなものかな、と私は思います。

私たちは、科学技術の発展が、必ずしもいいことばかりではない、ということを知っています。
科学技術の発展に向かうモチベーションそのものが、あまり高くないのではないかと思います。
経済発展とのバランス、開発者・運用するものの倫理などがあって初めて科学技術が生きてくる、ということを知っているのは悪くないことだと思います。

科学技術は、その発展自体が目的なのではなく、何のために発展させるべきなのかを考える必要があります。

例えば、中国の問題。
大陸での産業発展により汚染された空気は、偏西風にのって日本にやってきます。
それが雨となって、特に日本海側に降ってきます。
空気だけではなく、土壌や海水についても、食料の多くを輸入に頼る日本にとっては、大きな問題です。
彼の地での産業発展は、日本の産業だけでなく、私たちの暮らしに大きな影響があります。

今後、発展著しい中国やインドなどの国々に、日本は科学技術のある分野で負けることはあるかもしれません。
すべての分野で、日本がリードをする必要はないと思います。
一時期ほど「国益」という言葉を聞かれなくなりましたが、日本にとってどんな科学技術が必要なのかを考えて、そこに集中させる、というようなことが必要なのではないかと思います。

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