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大学入試新テスト、記述式問題の実施・採点方法の検討状況 について考える

先日、大学入試新テストの実施方法について検討状況が、文科省か報告されました。

少し前に、「センター後継の新テスト、記述式問題の採点は大学で−文科省検討 について考える」というエントリーで取り上げた案についても、まだ残っています。
私は、無理じゃないかと思っていますが、次のようにかなり肯定的な評価というか、後押しをするような新聞もあったりして、ちょっと困惑しています。

大学入試改革 受験生のためになる1月実施(読売新聞)という社説から。
 受験生の思考力などを的確に評価できる試験にすることが肝要だ。

 大学入試センター試験に代わり、2020年度から導入される新テスト「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」について、文部科学省が大学・高校関係者と検討してきた具体的な実施案を公表した。

 国語と数学に記述式問題を導入する。民間試験を活用して英語の「話す」「書く」力を測る。これらが新テストの目玉だ。(後略)

見出しになっている「受験生のためになる1月実施」が最重要課題であれば、「今のままセンター試験を実施して、その中で、受験生の思考力などを的確に評価する方法を考える」ということになるのが真っ当な展開だと思います。

記述式問題を出題しなければ思考力が測れないということではないはずです。
まあ、何度も書いていることですが。

先のエントリーでは、評価基準を作って、採点できる先生が、そもそも各大学にいるのか?という疑問を書きました。
さらに言えば、もし、そういう先生がいたとしても、1月下旬ぐらいって、各大学の先生方は、卒研の口頭試問や、卒論の評価をやっている時期ですよね。
本当に大丈夫ですか?

記述式の採点の負担が大きすぎるので、「マークシート式の問題だけで判定しますので、採点は勘弁してください」という大学が出てきても不思議ではありませんし、それを拒むこともできないでしょう。
私立大には強制できないでしょうし、国公立大は「個別試験で評価しますから」と。

何のための記述式問題?ってことになってしまいます。

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