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センター後継の新テスト、記述式問題の採点は大学で−文科省検討 について考える

しばらく更新を休んでいました。

休んでいた間も、ニュースのチェックとtwitterの更新は続けていました。
twitterでの大学関連ニュースのピックアップを増やしていますので、そちらもご利用ください。
大学を考える@univlog

さて、ずっと検討が続いているセンター試験に変わる新テストの実施方法ですが、記述式問題の採点方法について、なんだかアクロバティックな提案が文科省から出てきましたので、これは取り上げておこうということで、更新再開です。

記述式、大学の採点検討=センター後継の新テスト−文科省」(時事通信)という記事から。
 大学入試センター試験に代わり2020年度に導入する新テスト「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」の記述式問題に関し、文部科学省が、受験生の出願した大学が採点する案を検討していることが19日、分かった。国立大学協会入試委員会が同日公表した論点整理の中で選択肢として示した。国大協は既に文科省に案を提示している。(後略)

「えっ?」

多くの場合、生徒はセンター試験直後に自己採点をして、その得点に基づいて出願校を最終的に決めるわけですが、それができないということですよね。
まあ、それは2次的な問題ですからいいとしても、本当にこれは実現可能なのでしょうか。

国語に限定しても、2次試験で国語を課しているような大学、つまり、国語の問題の作問して、採点基準を作って、採点しているような大学は対応できるかもしれませんが、センターでは国語を課しているが、2次試験では国語のない大学には、無理なのではないでしょうか。

どうやって採点するのでしょう?

国語だけでも、そんな問題を抱えるのですから、これが科目が広がっていったらどうなるのでしょう?

だいたい、2次試験でその科目を課しているような大学でないと採点できないのであれば、それはもう「2次試験でやればいいじゃん」ということになりませんか?

「記述式問題を出すこと」が目的化してしまって、何のために出すのか、何のための共通テストなのか、だんだん分からなくなってきているような気がします。

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