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大学の危機管理、テロや事故、海外留学生をどう守るか について考える

仕事や休暇で海外に行った際に、日本でもニュースになるような大きなトラブルに巻き込まれたことのある人が、私の周りには結構いました。

幸い「巻き込まれた」レベルで、身の安全は大丈夫だったのですが、どこかで何かがズレていたら、どうなっていたか分かりません。

今、大学はグローバル化ということで、盛んに学生を海外に送り出そうとしているわけですが、sこにはリスクも伴うということです。

テロや事故…海外留学生をどう守る 大学が危機管理に躍起(日本経済新聞)という記事から。
 バングラデシュのテロなど日本人が巻き込まれる事件や事故が相次ぐなか、各大学は海外に留学する学生の安全対策に力を入れている。夏休みの留学シーズンを控え、学生の研修に危機管理の専門家を招いたり保護者の同席を認めたりして「日本と同じ感覚でいては危ない」と注意喚起に躍起だ。不慮の事態に備え、保護者対応や記者会見などの模擬訓練も行う。(後略)

「海外に多くの学生を送り出すから、危機管理に力を入れなくては」という大学は、恐らくグローバル化はされていないのだろうな、とは思います。
国内か海外かを問わず、学生が大学の外で活動をすれば何かしらのリスクを伴うわけで、国内なら大丈夫という前提は、とてもローカルな考え方のような印象を受けます。
このあたりの感覚は、徐々に変化していくのでしょうね。

そして、学生の私的な旅行にまで、大学が説明責任を求められる傾向にあるというのは、本当なのでしょうか?

もちろん、学生が私的な旅行で何かしらのトラブルに巻き込まれたら、大学は安全の確保のためにあらゆる手を尽くすことでしょう。
でも、それは、社会に対して何らかの責任を負っているものではないはずです。

年初に起きた、軽井沢のスキーバス事故では、多くの学生が被害者となりました。
そこで、大学に対して説明責任を求めるような声はあったでしょうか。
むしろ、沈痛な思いを感じている大学関係者や学生に対する共感や同情の方が、はるかに大きかったのではないでしょうか。
問題になったのは、そんな大学や学生に、何の配慮もなく強引に取材を進めるメディアの方ではなかったでしょうか。

危機を煽ることで、大学側の留学支援体制が整えられるという効果は否定しませんが、「なんだかな」という思いはぬぐえません。

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