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大学広報から見た「日東駒専」「産近甲龍」という括り方 について考える

いくつかの大学をひと括りにした呼び方があります。
関東であれば「MARCH」、関西であれば「関関同立」。
「MARCH」については、学習院大も含めて「GMARCH」なんて呼び方もあるようです。

難易度としては、その次に来るのが「日東駒専」「産近甲龍」です。
こういう括り方は、だいたい受験産業が仕掛けてきたのだと思うのですが、大学から見れば、こういった括り方で、得をする面もあれば、損をする面もあるのでしょうね。

「日東駒専」「産近甲龍」という括り、どう思っている? 近畿大学☓東洋大学広報対談(宣伝会議アドタイ)という記事から。
大学をはじめとする教育機関にも今、PRの力が求められている。6月1日に発売した『広報会議』7月号では、東西の大学広報を代表して近畿大学の世耕石弘氏、東洋大学の榊原康貴氏が初対面。大学広報キーパーソンによる公開対談をレポートする。

「日東駒専」ではなく、「ART」と呼ばれたい

世耕:東京の私大は「早慶(早稲田大学、慶應義塾大学)」の次に「MARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)」「日東駒専(日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学)」という枠組みがあるのは周知の事実ですが、東洋大が「日東駒専」の中に入っていることを榊原さんとしてはどのように捉えていらっしゃいますか。

関西にも「関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)」、次に「産近甲龍(京都産業大学、近畿大学、甲南大学、龍谷大学)」とあります。もちろん僕ら近大は「産近甲龍」に入会届を出した覚えはないのですが、脱会もできないわけでして(笑)。

榊原:「日東駒専」という広いボリュームゾーンのポジションは良い面もあれば課題もあります。ただ東都大学野球のように入れ替え戦がない(笑)。これは広報活動の中でも重要なポイントです。実は2012年にマークを刷新する際、学長に「将来、東洋大をどんなイメージにしていきたいですか?」と聞いたことがあるんです。すると学長は「ART(アート)を目指したい」と。(後略)

「ART(青学・立教・東洋)」を目指すにしては、この間の東洋大の拡大路線は、どちらかというと日本大や東海大に近づいているような気はしますが…

それはともかく。

私立大の場合、法人本部の中かそれに近いところに広報部があって、さらに入試実務を担う部門も広報機能を持っていて「入試広報課」といった名称だったりするかと思います。

「ブランドは一朝一夕には確立できない」とありますが、一方で、入試広報部門に求められるのは、その年の志願者数であったり、その質であったり。

企業で言えば、広報部と宣伝部の違いでしょうか。
宣伝部はお金を使ってどうPRしてくかを考え、広報部はメディアや社会とのコミュニケーションによってイメージを向上させることを考える部門。
近いようで全然違う。でも、受験生にとってみれば、受け取る情報は同じ大学から発信されたものですから、そこを連動させることが重要、というところでしょう。

そういう点では、やはり、ここのところビジネス誌などでも盛んに取り上げられる近畿大の方が、連動できているという感はありますね。

近畿大も「産近甲龍」という括り方そのものを否定するメリットはありません。「関関同立に次ぐポジション」というだけで受験してくれる層は安定的にいます。
そして、「関関同立」の中に割り込もうという広報もしていません。
むしろ、関関同立でもない何か、というところ押し出そうとしているようにも見受けられます。
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