私が大学に進学する際は、とにかく一人暮らしをするということを最優先にしていたので、地元の大学は受験しなかったのですが、卒業してからどうするかについては深くは考えていませんでした。
本格的に就職を考えるようになっても、Uターン就職するということは特に意識はなく…というより、どこで働くということ自体、あまり意識していませんでした。
今の学生は、そんなことはないのでしょうね。
地元進学生の75%は「地元に就職したい」 マイナビ調査(ITmedia)という記事から。
マイナビの調査によると、Uターン・地元就職の希望率は、地元進学生が75.7%、地元外進学生は 37.8%と倍の差があることがわかった。
マイナビは5月24日、来春卒予定の学生を対象にUターン・地元就職について聞いた意識調査の結果を公表した。Uターン・地元就職の希望率(卒業した高校の所在地と最も働きたい都道府県の一致率)は、地元に進学した学生は75.7%と高かったのに対し、地元外に進学した学生は37.8%と差があり、大学進学時の選択が地元就職に関しても影響を与えていることが分かった。(後略)
そりゃ、まあ、そんな感じですよね。
人の流動性ということでは、シュリンクしている実感はあります。
記事では、「大学進学時の選択が地元就職に関しても影響を与えている」となっていますが、逆だとも考えられます。
そもそも、将来地元で就職したいから、地元の大学を選んだということです。
と、書いてはみましたが、そこまで考えずに、中学から高校に進む時と同じように、自分が通える大学の中で選択したという学生も多そうな気がします。
もちろん、なんとなく地元の大学を選んだ学生に対しては、世界を広げることも、大学の役割です。
地元で働きたいという希望の学生をちゃんと地元に就職させるということは、学生のためにも、地域のためによいことだとは思います。
一方で、大学は将来の選択肢の幅を広げる場所だと思っているので、地元で働きたい学生をそのまま地元に就職させること、それだけでいいのかな?という思いもあります。キャリアに関しては、学生の初期の思いをそのまま叶えるのがいいことなのかどうか分かりません。
レールを敷きすぎるのもよくはないのですが、そのレールがないと思うように前に進めない学生も多いというのも事実で、難しいところです。
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