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中国で偽大学400校 について考える

3年近く前になりますが、こんなエントリーを書きました。
中国、偽大学150校以上がネット上で学生募集 について考える
「当局も取り締まりに乗り出した」というニュースですが、どうやら、増えているようです。

見つけてしまえば、閉鎖させるのは難しいことではなさそうですが、摘発するのが追いつかないぐらいたくさん現れて、いたちごっこになっているのでしょうね。

中国で偽大学400校 ネットで架空証書も発行(産経ニュース)という記事から。
 中国の民間調査機関は来月の大学受験シーズンを前に、実体がないのにインターネット上で学生を募集する「偽大学」を公表、2013年以降で発覚したのは約400校に上った。23日付の中国紙、北京青年報などが伝えた。(後略)

「中国だから偽物は普通のこと…」なんてことを言うつもりはありません。
中国の偽大学が話題になる前から、アメリカではディプロマ・ミルと呼ばれる学位商法が問題になっていましたし、日本でもアメリカの大学日本校という名称で大学教育ではなく留学予備校のような教育機関が多く存在していた時代がありました。

このようなビジネスが成立するためには、まず大学卒業資格を持っていることがキャリアに有利に働くということを前提として、さらにもう1つの条件があるかと思います。

大学の受け皿が圧倒的に足りないということ。
日本でも、大学への受験競争が激化した時代に、海外の大学の日本校が、溢れた若者の受け皿になっていた時代がありました。
逆に言えば、全入時代の今、そういうビジネスは日本では成立しないということでもあります。

中国は、急激に発展している分、教育環境の整備が追い付いていないということかもしれません。ハコは作ることができても、学生を教えることのできる教員は急ごしらえというわけにもいかないでしょうから。

こちらの記事「中国の2015年の高等教育の総就学率は40%、世界平均を上回る―中国教育部」によると、中学の高等教育の就学率が40%、教育機関数は2852校だそうです(これには、職業技術系の学校が含まれているかもしれませんが)。

すごい数ではありますが、13億人に対しての2852校だと考えれば、決して多い数でもないのでしょう。まだまだ、ちゃんとした大学は必要とされれているのでしょう。

ただ、今後、教員や学生の流動性が高まっていくと、それらの大学を逐一チェックしないといけない他国の大学関係者は、なかなか大変です。
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