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花王や北大など17社・11校連携で大学1年から長期インターン について考える

映画「アメイジングスパイダーマン」では、物語の最初の段階で、軍需企業オズコープ社の高校生インターン説明会に、主人公ピーターが潜り込むというエピソードがありました。その説明会参加者を案内すのも、同じ高校生でヒロインであるグウェンでした。

もちろん、フィクションですが、アメリカでは高校生がインターンとして企業で働くということが、それほど奇異な設定にはとられないのでしょうね。

日本でも、大学生のインターンは一般的になっていますが、例えば、企業を舞台にしたドラマの中で大学生インターンというキャストがあるかというと、そこまでではないですよね。

大学1年から就業体験 長期インターン産学連携 花王や北大など17社・11校、採用ミスマッチ防ぐ(日本経済新聞)という記事から。
 製造業やサービス、金融など大手中心の17社と大学・高専11校が連携し、今夏から長期インターンシップ(就業体験)の普及に向けた取り組みを始める。大学1〜2年生に1カ月以上、オフィスや研究所で働いてもらう。現在は1〜2日間の短期で事実上の採用活動となっている企業が多い。学生が実体験を通じて職業観を養うようになれば、横並びで春季に一括採用する日本企業の慣例に影響を与えそうだ。(後略)

ここのところ「就職活動の時期をどうするのか?」という問題が、ずっと続いてきました(ここのところだけでもないですが)。
でも、新卒一括採用のシステムをとっている限り、この問題から脱却するのは難しいように思います。
大学での学修に支障がないようにということであれば、極端な話、大学卒業後の4月スタートしかありません。
そして、活動期間が長ければ「長期化で学生が疲弊する」、短ければ「じっくりと考える時間がない」と、どちらも問題視されます。

「横並びで春季に一括採用する日本企業の慣例に影響を与えそう」というのは、つまり新卒採用が複線化していくということでしょう。
この長期インターンのシステムも、受け入れるキャパシティには限界がありますから、すべての採用を長期インターンからというわけにもいかない。
一つの企業の中でも、いろいろな採用ルートができていく。

学生個人を見た場合、必ずしも、長期インターンに参加することが、就職活動に有利になるとは限りません。
人数が限られているので「優秀な学生を」と思いがちですが、すでに職業観がしっかりとある学生であれば、現在の採用システムでエントリーした方が有利かもしれません。むしろ、能力はあるが職業意識が十分でない学生を放り込んだ方が効果的かもしれません。

そうなってくると、学生を指導する大学側も、「この学生は、どういうタイプの採用ルートが適しているのか」を見極めて、それに向けて指導していくということになりますね。
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