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駅弁大学とは何か? について考える

「駅弁大学」という言葉があります。
旧帝大でもなく、芸大や外大など専門性の高い大学でもない地方国立大のことを差していますが、おおよそ蔑称です。

この言葉、大学業界で働きはじめるまで、私は知りませんでした。
たぶん、地元の三重大が、駅弁も売っていない小さな駅から徒歩15分以上かかるということで、あまり「駅弁」のイメージがなかったからなんでしょうね。

駅弁大学とは何か?(ビーカイブ)という記事から。
駅弁大学という言葉があります。地方の国立大学を指す言葉ですが、ちょっと揶揄的な意味合いで使われることが多いようです。そもそもはどういう言葉なのでしょうか。

駅弁大学とは国立大学の中でも、戦後の学制改革の中で誕生した大学を指します。各都道府県に一つの大学が生まれたために、その地方の名物、風物詩的な意味合いで使われました。この言葉を作ったのは大宅壮一といわれます。大宅壮一はテレビをさして「一億総白痴化」といった言葉を使ったことでも知られるように、歯に衣着せぬ発言で知られていましたから、駅弁大学もそのようにして出来たのかもしれません。(後略)

記事では「その地方の名物、風物詩的な意味合い」となっていますが、そこまでフラット、あるいはポジティブな意味合いで使われたことはなかったでしょうね。
地理的に「急行停車駅に駅弁があるように、大学がある」ということだけでなく、最初から、家族の手作り弁当ではなくて、「手軽」「急ごしらえ」、極端に言えば「まがい物」といったニュアンスも含まれていたのではないでしょうか。

ただ私は、この「駅弁大学」という言葉に、いまいちしっくり来ていませんでした。
私が駅弁に対して持っているイメージの一つに「値段が高い割に、美味しくない。しょぼい」というものがあります。
これが、地方国立大に当てはまるかというと、ちょっと違うと感じるのです。
国立大ですから、値段=学費は私立大に比べれば低く抑えられています。美味しいかどうかはともかく、ST比は低い。
私大がコンビニ弁当だとすれば、駅弁の国立大の方が、お得感があります。
レストランのフルコースに比べれば、確かに駅弁程度の存在かもしれませんが、それぞれの環境にあわせた食生活があってしかるべきです。

そして、「駅弁大学ですが何か?」と開き直ることも必要かと思います。
その駅に行かないと買うことのできない駅弁のために、わざわざ旅行をする人もいます。
百貨店の物産展に出張出店して行列ができる駅弁だってあります。

もちろん、「他に買う店がないから、おざなりに作っても客は買ってくれる」といった駅弁では、そのような存在にはなれないわけですが。
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