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千葉大:誘拐事件容疑者の卒業取り消しに賛否 について考える

一時期、学生の不祥事が立て続けに話題になったことがありました。

「大学が会見を開いて謝罪するというのは、ちょっとおかしいのでは?」と思うような案件もたくさんありました。

一方、大学としては、学生を処分するのは当然なのですが、それが、すでに卒業証書を受け取った学生の場合だとどうするのか?

卒業を取り消すということができるのか、話題になっているようです。

容疑者の卒業、取り消していいの? 千葉大の言及に賛否(朝日新聞)という記事から。
川見能人、伊東和貴
 女子中学生(15)が約2年間、行方不明になっていた事件で、逮捕状が出ている寺内樺風(かぶ)容疑者(23)が通っていた千葉大学が言及した「卒業取り消しの検討」が波紋を呼んでいる。卒業式の後でも、さかのぼって卒業を取り消すことはできるのか? そもそも、逮捕されてもいない段階で検討していいのだろうか?(後略)

私も最初は、「卒業取り消しなんてできるの?」と思いましたが、確かに在籍期間が3月31日までですので、「3月31日をもって卒業」という意味だと考えれば、処分は可能だと言えそうです。

ただ、問題は、まだ容疑がかかっているという段階である、ということ。

「現行犯で、本人も罪を認めている」といった状況であれば、即処分というのもあり得るかもしれません。それでも、本人と接見した上での処分でしょう。

今回は、逮捕もされていなければ、起訴もされていない、もちろん量刑も確定していない状況ですから、卒業取り消しとなると、それは勇み足に感じます。

ただ、厳密に言えば、まだ卒業をしていないので「卒業取り消し」ではないのでしょう。「卒業認定の取り消し」ということでしょう。つまり、現状は卒業認定を保留した状態である、と。

もし起訴され、有罪が確定すれば、その時点ではもう卒業取り消しではなく、退学処分ということになるだけの話。

今回の千葉大の対応は、現状としては妥当な対応だと言えそうです。
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