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富山大:新幹線効果で関東からの志願者急増 について考える

新しい鉄道路線が開通したり、路線乗り入れで直通運転が始まったりすると、受験動向が動くことがあります。

都市部であれば通学しやすいかどうかという問題ですが、地方では、時間的にも金銭的にも通学は無理という場合でも、高速道路や飛行機ではなく鉄道で行き来ができるというだけでも、心理的な距離感が短くなるようです。

富山)富山大入試に新幹線効果 東京・埼玉の志願者急増(朝日新聞)という記事から。
 北陸新幹線の開業後初めて迎えた今年の富山大の入試で、新幹線沿線の東京、埼玉、長野の各都県からの志願者が急増した。富山大は、新幹線開業をきっかけに沿線エリアから受験生を集めようとPR活動を強化していたが、さっそく成果が表れた。(後略)(青池学)

関東1都6県全体からの志願者は「35%増の約330人」ということですから、増加したのは86人ぐらいでしょうか。

北陸新幹線延伸と受験動向については、これまでにも取り上げてきました。
北陸新幹線延伸を見据え、沿線の大学の学生獲得競争熱く について考える
富山大、来春は関東でも試験会場を設置 について考える

新幹線開通で実際に交通の便がよくなったということに加えて、これを機会に関東でのPRを強化したということも大きく影響しているのでしょうね。

ただ、気になるのは、地元からの志願者の減少ですね。
「前期日程は、富山県からは同9%減の約860人」ということですから、85人の減少ですよね。
これだけでも、関東からの志願者増分との相殺に近くなります。
後期日程分や、お隣石川県からの志願者も含めて考えると、大きくマイナスになるはずです。
増減した人数ではなく、比率と志願者数しか書かれていないのは、その辺りのことに触れたくないからなのかなぁと邪推してしまいます。

地元からの志願者減少の背景として、記事では、昨年志願者が増えた分の反動だとされています。
ただ、昨年入試では、合格者数も増えていましたので、倍率はほぼ変わってないのですよね。
難易度は、学科によって難化・易化さまざまです。
本当に、反動で避けられたのでしょうか?

まあ、外から集めやすくなる分、地元から流出しやすくなるというのは、織り込み済みのことだとは思います。

関東から入学してくれた学生に卒業後に地元に残ってもらうためには何が必要か。
流出していった学生に地元に戻ってきてもらうには何が必要か。
大学はともかく、自治体にとっては、これからがPR作戦の第2弾スタートですよね。

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