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国立大:33校で文系見直し、9大学で教員養成系改廃 について考える

国内だけでなく、国際的にも記事になっていた、文科省による国立大の文系学部見直しの通知。

多くの反対の声を受けて、文科省は「いえいえ、そういうことなんじゃないんですよ」と火消しに躍起になっているようです。

ただ、その本意を忖度するのが日本の美徳ということなのでしょうか、多くの大学で文系学部の見直しが進んでいるようです。

国立大学:33校で文系見直し 9大学で教員養成廃止(毎日新聞)という記事から。
 国立大学で2016年度以降、人文社会科学系の学部・大学院の組織見直しを計画しているのは33大学で、人文社会科学系がある60大学の半数超に上ることが20日分かった。各大学の16年度以降の6年間の中期目標・計画の素案が同日開かれた文部科学省の専門分科会で示された。一方、組織の廃止を予定しているのは横浜国立大など9大学で、いずれも対象は教員養成系学部だった。文科省が6月の通知で求めていた国立大の文系学部の組織改編が一気に進むことになる。年度内に文科相が各目標を決定し、計画を認可する。【三木陽介】(後略)


まあ、このブログをずっと読まれている方なら分かってもらっていると思います。
なぜ、いろいろな記事の中から、この記事を選んだのかを。

つまり「酷い見出しだから」。

「9大学で教員養成廃止」でも、実際に廃止の対象になっているのは、教員養成課程ではなく、いわゆるゼロ免課程です。
ゼロ免課程も教員養成系学部の中にある一つの課程ではありますが、学校教員を養成する課程ではありません。
この見出しでは、それらの大学が教員養成課程を廃止するように思っちゃいますよね。
こんな見出しが通っちゃうものなんですねぇ。

さらに言えば、この動きが、この間ずっと話題になってきた文科省による「文系廃止」の通知によるもののように思ってしまいますが、実際のところ、学部の改廃なんて、そんな短期間に計画がまとまるようなものでもありません。
冒頭では、「文科省の通知を忖度して」といったことを書きましたが、実際のところは、もっと前から検討が進んでいることでしょう。

結局のところ、ここのところ続いていたゼロ免課程の再編が続いているというだけの話ですね。

メディアの方々の仕事としては、その中でも、それが組織やポジションを維持するための策なのか、本当に若者の将来を考え抜いた上での改編なのか、そういったことを検証する材料を提供することなのではないでしょうか。
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