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相次ぐ地方国立大卒のノーベル賞受賞 について考える

ノーベル賞受賞ラッシュですね。

特に、梶田先生のニュートリノ研究は、2002年に受賞した小柴先生の研究を引き継ぐもので、研究によって人を育てるということの大切さ、そして、何代も長い時間をかけて成果をつなげていくということを、よく表していますね。

そして、注目されているのが、地方大出身であるということです。

【ノーベル賞】相次ぐ地方大卒の受賞 「自由な研究」追い風か(47NEWS)という記事から。
 2015年のノーベル物理学賞の受賞が決まった 梶田隆章 (かじた・たかあき) さんは埼玉大、医学生理学賞に決まった 大村智 (おおむら・さとし) さんは山梨大の卒業といずれも地方の国立大出身だ。14年の物理学賞も徳島大出身の 中村修二 (なかむら・しゅうじ) ・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授に贈られた。

 相次ぐ地方国立大出身者の栄誉に、文部科学省幹部は「地方大は東京大や京都大と違って成果を求めるプレッシャーが少なく、自由に研究に打ち込める雰囲気がよかったのではないか」と話す。(後略)

出身学部と「地方大はプレッシャーが少ない」という話がつながるのでしょうか?
梶田先生は大学院からはずっと東大、大村先生は東京理科大で博士を取得した後は主に北里研究所で活動されています。
研究においては、あまり地方大出身であることは関係なさそうな気がします。

それはともかく、ここから考えることが2つあります。

1つは、文部科学省幹部が「地方大は東京大や京都大と違って成果を求めるプレッシャーが少なく、自由に研究に打ち込める雰囲気がよかったのではないか」とか言ってしまっていいのか?ということ。
成果を求めるプレッシャーをかけ、自由に研究に打ち込める雰囲気がなくなるような施策をとってきたのは誰なのか、という問題。
自由に研究に打ち込める雰囲気がよいならば、それを今後も維持できるようにすればいいのではないでしょうか。

もう1つは、2人とも、「地方の国立大」というだけでなく、「地元の国立大」に進学しているということ。
これまでも、地方の国立大がミニ東大であることのポジティブな側面について触れてきました。
地方の受験生が、当たり前のように、地元の大学に進学し、そこからさらに自分の研究を進めるために、東大や京大の大学院に進学する。
現在、進められている大学の機能分化は、こういったルートを分断することになってしまわないでしょうか?
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