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大学進学率の男女差が物語る日本のジェンダー意識について考える

18歳人口が最大だった1992年以降、子どもの数が減り続けても、その減少率ほど大学志願者数は減っていない。
つまり、「大学へ行きたい」という若者の率が増えてきたということ。

特に、以前ならば、短期大学進学者が多かった女子の大学志願者が増え続けてきたということが大きかったわけです。

でも、「女性に高等教育は要らない」と思っている人達もたくさんいるようで…。

大学進学率の男女差が物語る日本の「ジェンダー意識」(ニューズウィークジャパン)という記事から。
舞田敏彦(武蔵野大学講師)

知事の「コサイン発言」を裏付ける、全国最低の鹿児島の女子進学率

 この夏、鹿児島県知事が「サイン、コサイン、タンジェントを女の子に教えて何になる?」と発言して猛反発を食らった(知事はその後、発言を撤回)。明治維新では薩摩藩が日本の近代化をリードしたが、残念ながら現在の鹿児島では、「女子に高等教育は必要ない」という封建的な考え方が色濃く残っているようだ。

 このような「性差(ジェンダー)」の意識は、大学進学率の男女差からうかがえる。2015年春の全国の4年制大学進学率(浪人込み)は51.5%だが、性別にみると男子が55.4%、女子が47.4%と、8ポイントの開きがある(進学該当年齢の18歳人口を分母とした進学率)。これは能力差とは考えられないので、「女子に大学教育なんて......」というジェンダー意識の表れだ。(後略)

鹿児島県知事の発言は、高校教育に関しての発言ですので、そこから高等教育の話に持ってくるには、もうひと言「高校教育段階での認識がこんなだから、女子の大学進学率が低い」といったロジックを挟まないと、ちょっと飛躍が大きい気がします。

とはいえ、鹿児島の大学進学率が低いのはデータで裏付けられた事実。
(九州は全般的に低いのですが)

そして、「女性に高等教育なんて......」というジェンダー意識は、こんな事例からも、読み取ることができます。

今春、鹿児島県は公立の全寮制男子校を新設しました。
政策として男女共同参画を推し進めようという時代に、伝統ある公立男女別学校がどんどん共学化される時代に、公立の男子校です。

イートン校をイメージしているのかもしれませんが、あれは私立学校。
鹿児島県にはラ・サール高校があるのですから、「女性も入れるラ・サールのような名門校を公立で」というのなら、まだ多少は納得感はあるのですが…。

現在の、大学進学率の性差に問題があるとおもっていないからこそ、できることですよね。
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