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愛知教育大:ゼロ免課程を学校カウンセラーや事務職員養成の課程へ改組を検討 について考える

例の、国立大の文系廃止問題。
「本当は、文系全体ではなくて、教員養成課程のことですよ」ということになっていますが、教員養成課程については、確実にターゲットになっているということですよね。

でも、それは、以前からの話で、教員免許取得を卒業要件にしない、いわゆるゼロ免課程の改組がすでに進んでいます。

「地域」をキーワードにした総合的な分野などがそれですが、教育大学の場合、それでは大学のミッションから、ズレていってしまいます。

学校カウンセラーや事務職員の養成課程 愛教大が検討」(中日新聞)という記事から。
 愛知教育大(愛知県刈谷市)が、教員の手が回らない分野をサポートする専門の学校職員を育成する新課程の設置を検討していることが分かった。教員以外の学校職員を専門に育てる課程の設置は全国で初めて。大学関係者が明らかにした。(後略)

教育大学だから、教員とは別の立場で児童・生徒を教育・支援する人材を育成する課程を設ける。
とても、納得感のあるプランです。
共通する分野もあるでしょうし、実習などのノウハウも持っているかと思います。

学校に、そして学校教員に、なんでもかんでも背負わせるような流れになってきている中、教員を増やさずに、その負担を軽減するためには、学校の中に支援する人材を置くか、学校の外にもその役割りを担ってもらうよにするか、どちらかしかありません。
その点で、学校カウンセラーなどは、現場ニーズの高い人材だと思われます。

しかし、この学校カウンセラーになるには、なかなかハードルが高い。

こちらは、参考までに埼玉県の学校カウンセラー募集ページです。
平成28年度埼玉県スクールカウンセラーの募集

まず、条件が
・臨床心理士
・精神科医
・児童生徒の臨床心理を専門とする大学教員(経験者)
を初め、実務経験をある者など、かなり限定されます。
少なくとも、学部卒でいきなりなれるものではありません。

しかも、そこまでの条件が求められながら、非常勤です。

これでは、上記の条件にあるような本職を持つ人の兼業か、あるいはそれらの職をリタイアしたような人でないと、難しいのではないでしょうか。
(そのため、なかなか応募者が少なくて、実際は、やや条件は緩くなっている、とも聞きます)

そうなると、こういった学校支援人材の専門家を育てるといっても、その成果をいつどのような形で発揮できるのか、その先のビジョンが見せないといけないでしょうね。

そうでなければ、学校教員養成課程でちゃんと教員免許も取ったうえで、このような学校カウンセラーや学校ソーシャルワーカーのような専門性を追加するといったルートの方が、学生は大変ですが、現実的なのではないかと思います。
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