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信州大:来春から経法学部設置、長野県内初の法学士取得も について考える

いくつかの大学に「法文学部」という学部が設置されています。
受験生にとってみれば、「え? 法学部と文学部って全然違うよね。どうしていっしょになってるの?」と不思議な存在です。
しかも、よく見ると、法文学部なのに、その中には経済学なども含まれていたりします。
これは、分かりづらいですね。
もう、「人文社会科学部」としてもらった方が潔い気もします。

私立大は、細かく学部学科が分かれていることが多いのですが、国立大の場合は、結構細かく見ていかないと、何が勉強できるのか分からないことが多いです。少なくとも名称だけで選ぶのは危険です。

信州大の経済学部にも、経済システム法学科という法学系の学科があるのですが、来年からは、新たに「経法学部」に改組されるそうです。

信州大が来春から経法学部設置 長野県内初「法学士」取得も(産経新聞)という記事から。
 信州大学は、松本市の経済学部を改組して、来春から「経法学部」を設置することを発表した。法学分野の研究や教育を強化することが目的で、県内の大学では「法学士」の学位を取得できる初めての学部となる。(後略)

同じような名称で、千葉大には法政経学部があります(数年前までは、法経学部でした)。私立大だと、沖縄大にも法経学部がありますね。
ずっと昔は、多くの大学に、法経学部があったそうですが、いずれも、法学部と経済学部に分離・独立していっているようですね。
「法経学」という学問分野があるわけではなく、単に法学と経済学が一つの学部に同居しているだけだったということなのでしょう。

しかし、千葉大の場合は、1学部4コースですが、コース選択は3年進級時、かつ選択科目として他コースの科目を履修するということで、社会科学分野を横断的に学ぶことを意識されているようです。

信州大の経法学部はどうなるのでしょう。
経法学部の中に、応用経済学科と総合法律学科の2学科で、それぞれの学科の中に3つコースが設置されるようです。
経済学部、法学部と同様に体系的に学べることをアピールされていますから、学科の独立性は高いのでしょう。
入試も、第1第2希望制をとってはいますが、学科別募集になるようです。

学部内に限らず、他の学部の科目を履修する「学際性」をうたってはいますが、「経法学部」としてそういう設計になっているというわけではないのですよね。

長野県で経済と法学を学べるのは、この学部だけなのですから、あまり最初から専門を絞るのもどうかという気がします。
学部の中で複合的な設計にして、社会科学系の基礎を幅広く学びながら、並行して実践的な科目の中で、自分の課題を見つけ、自分の専門性を絞っていくような形の方が、現代的なのではないでしょうか。

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