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東京理科大:博士課程、実質無料に について考える

ずいぶん前になりますが、こんな話題を取り上げたことがあります。
東大 博士課程の授業料ゼロについて考える
東大にこれをやられると、その次に位置する大学はツラいだろうと思ったわけですが、結局この方針は実現していないですよね。

それでも、いくつかの大学で、この発表に追随するような大学がありました。

久しぶりに、同じような話題が出てきました。

博士課程、実質無料に 東京理科大、3年で約320万円(朝日新聞)という記事から。
 東京理科大は大学院の博士課程に入った学生が支払う授業料などについて、全額を実質無料にする方針を決めた。来年度から始め、在学生も対象となる。無条件で全学生を「タダ」で受け入れるのは極めて珍しいという。 (石山英明)(後略)

博士課程の学生は、研究室にとっては、ある意味労働力でもあるので、学費を徴収するなんてもってのほか、という考え方もできますが、それはさておき。

東京理科大の学生だと、博士課程は旧帝大に…、という感じになるのでしょうね。
東京理科大といえば、一般的に、成績評価、単位認定が厳しい大学としても知られています。そうやって鍛え上げた学生が、学部卒業後は他大学へ…となってしまうのは、大学としても看過できないことでしょう。
大学としては、そういう学生こそ、東京理科大に残ってほしいわけで、そのために「学費無料」。
とても分かりやすいですね。

もちろん、これは上位の大学が同じことを始めれば、まったく効果が期待できなくなります。チキンレースと言えば、チキンレースです。

また、学費を払ってでも、他の大学に行った方が、将来のキャリアが開けるということであれば、やはりそちらの大学に行くでしょう。
文系ほどではないでしょうか、理系のドクターのポストを確保するのも、決して易しいものではないでしょう。

なかなか厳しいですね。

記事で触れられているMITのような収益構造を目指すことができれば、当然、研究室の活動の中で、企業や外部組織との関わりも増えるでしょうし、その活動の中でネットワークが広がり、学位取得後の選択肢も広がっていくのではないかと思います。
学生にとっては、学費無料はもちろんうれしい話ですが、むしろ、そちらを拡大する方が魅力的なのではないでしょうか。
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