変革の激しい分野では、毎年のように新しいキーワードが生まれ、そして、「いったい何だったんだろう?」というぐらい、きれいさっぱり忘れられていきます。
IT関係は顕著ですよね。
「ユビキタス社会」ってなんだったんだろう? 「Web2.0」って?…という奴ですね。
最近なら、やはり「ビッグデータ」でしょうか。
「
滋賀)滋賀大、新学部設置へ」(朝日新聞)という記事から。
滋賀大は、インターネット上に蓄積された「ビッグデータ」の活用などを研究する新たな学部を設置する方針を固めた。滋賀大によると、ビッグデータを専門的に学ぶ学部は全国初。2017年度の開設をめざし、文部科学省への申請準備を進めている。(後略)
「情報科学部」あるいは、より実用に重点に置くのであれば「応用情報学部」でもいいような気はしますが。
それはともかく、記事にもあるように滋賀大は経済学部と教育学部だけの、小さな国立大です。
お隣の京都には、有力な私立大学も複数あります。
大阪まで含めて受験生の選択肢は多く、国立大志向が強いとは言っても、失礼ながら、マイナーな存在ではあります。
地元からの安定的な支持だけは安できるわけえはなく、何かしらの特色を出していく必要があるということなのでしょう。
これに、滋賀県としては、どうやって絡んでいくのでしょうか。
例えば、データセンターや研究施設を誘致して情報産業団地を開発するなどの、戦略があったりするのでしょうか。
そういった、官学のつながりがもっと見えてくると、期待もできそうです。
まあ、それでも、分析の専門家は別に地元にいる必要はない、というのも情報産業の特徴ではあるのですが。
comments
経済分野では小樽商科大学・一橋大学に並ぶ名門です。日本に現存する国立大学の経済学部としては最大の規模を誇る西日本最大の総合経済学部ですので、「マイナー」と言われるのは、知らないが故のイメージに拠る所も大きいのではないでしょうか。関西圏では存在感のある大学です。
地理条件に関しては、彦根は関西都市圏と名古屋のちょうど中間に位置していますし、双方の経済の移り変わりを客観的に眺められると言う逆の視点もありますから、必ずしも不利になるとは思えません。むしろ新設学部の取り扱う学問との相性は悪くはないのかと。
ただ学部名は素直に統計学部で良かったのでは…と個人的にも感じますが。