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「地域探究」の試み、進学校で始まる について考える

私が通っていた高校は、地域でも最も伝統のある公立校だったのですか、よく言えば「自由な校風」、悪く言えば「放任」がいちばんの特徴でした。

ただ、昨年、一度訪問したところ、教科指導においても、進路指導においても、しっかりと手をかける体制に、ガラッと変化していました。

何が変わったのでしょう。生徒が変わったのか、学校を取り巻く環境が変わったのか、時代が変わったのか、たぶん全部なのでしょうね。

山形)「地域探究」の試み、進学校で始まる」(朝日新聞)という記事から。
 高校生の約7割が県外の大学などに進学し、その多くが戻ってこない。深刻な人口流出を背景に、生徒が地域の課題に向き合う探究学習の試みが進学校で始まった。

 新庄北高校(新庄市)が1年生を対象に「地域理解プログラム」を取り入れたのは昨年度から。昨年10月、県最上総合支庁の協力を得て、「地域づくり」「医療体制」「福祉・介護」「観光交流」など12のテーマの講座を開き、地域が直面する人口流出、担い手不足、産業衰退といった課題を190人の生徒が学んだ。(米沢信義)

先日紹介した「難関大合格者に100万円の奨励金、どうなった?について考える」というような学校がある一方で、記事のように「大学にどれだけ生徒を入学させたかだけでは不十分」と考える学校もある。
もちろん、両者が置かれているポジションが全く異なるので、目指すところが違うのは当然。

昔のマンガですが、「タッチ」の中に、こんなセリフがありました。

「ホームランの数をかぞえているうちは4番にはなれない」

自分の成績ばかり気になっているうちは、チームの中核として、他の選手をひっぱるような4番バッターというポジションにはふさわしくないということでしょう。

進学校、そして、その生徒は、地域にとっての4番バッターであってほしいということなんだと思います。

進学校では、大学受験に向けてお勉強だけをしているわけではなく、部活はもちろん、例えば文化祭や運動会、学校によっては強歩大会のような行事などにも、生徒が精一杯取り組むことで、勉強だけではない総合的な能力を伸ばすということをされています。
でも、それは、学校の中だけの世界、教員と生徒の中だけで完結してしまう世界でもあります。

学校単位で言えば、難関大に何人進学するかではなく、その後、その卒業生たちが地域に対してどのような貢献をするかまで見越した教育をするということ。
そして、そのことが、他の学校に対しても、よい影響として広がっていくこと。

生徒で言えば、自分がどの大学に行くかではなく、自分の身の回りにはどんな問題があって、その問題を解決するためには何が必要なのかをまず考えること。

そういうことを考える時代になってきたということですね。
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