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難関大合格者に100万円の奨励金、どうなった?について考える

昨年、こんな話題を取り上げました。
鹿児島県伊佐市:難関大進学で奨励金100万円を支給 について考える
お金を出すのはいいけど、果たして、効果があるのか?ということを書いています。
ここでいう「効果」とは、教育的な効果ですが、かなり話題になりましたので、広告的な効果は十分あったのかもしれませんね。

東大合格に100万円 あの高校はどうなった?」(dot.)という記事から。
「東大など難関大に合格したら100万円、その他国公立大などは30万円」

 昨年11月、こんな奨励金による受験生支援策を発表した鹿児島県伊佐市の県立大口高校。少子化による志願者減に悩む自治体の苦肉の策は、思わぬ波紋を生んだ。

「お金で合格をつるのか」
「世紀の愚策」

 激しい批判の声も上がった。論争には“尾木ママ”こと教育評論家の尾木直樹氏も参戦。2〜3月に「Yahoo!ニュース」が実施した、是非を問う投票には10万票が集まった。(後略)

昨年秋に発表された制度ですので、この4月に大学に入学した生徒は、この制度を目当てに入学してきた生徒ではありません。
ただ、もしかしたら、この高校に入った時点で、「国公立大進学は難しい」と思いこんでいた生徒が、「自分たちもチャレンジしていいんだ」と意識が変わるということがあったかもしれません。
まあ、この制度が発表されてから、志望校を変えたのかどうか、というところですね。
この学校の先生方は、進路の検討状況を把握されているはずなので、検証ということであれば、その辺りも見ていく必要がありそうです。

そして、本来の狙いである、高校への入学希望者数ですが、やや向上したとのこと。
これも、もともと難関大に合格できるほどの実力を備えた生徒が、奨励金が貰えるからということで、都市部の学校への進学をやめて、この高校への進学を決めたのだとしたら、それは狙い通りなのかもしれませんが、逆に、この高校が存在する意義って何だろう?となってしまいませんか。

それは、この地域の教育力、この学校の教育力が向上したわけでも何でもないんですよね。
極端な話、隣の町が、奨励金を10万円上乗せすれば崩れるような、チキンレースのような施策になっていないですか?
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