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専門職大学など中教審に諮問 について考える

以前から、専門学校を大学並みに位置付ける(つまり、一条校化)といった議論はあります。
それによって、何かプラスがあるのかというと、あまりメリットは思いつきません。

あるいは、職業人育成に特化した大学を作るといった議論もあります。

どういう流れの議論から生まれてきたのか分かりませんが、「専門職大学」という学校種の話が動き始めているようです。

専門職大学など中教審に諮問 文科相「質高く実践的に」」(日本経済新聞)という記事から。
 下村博文文部科学相は14日、実践的な職業教育を行う新たな高等教育機関の制度づくりを中央教育審議会(中教審)に諮問した。質の高い職業人養成や社会人の学び直しなどが目的で、現在の大学と同水準の教育内容とする。中教審は新たに特別部会を設置し、具体的な名称や学位の在り方、必要な教員数などの詳細を検討する。(後略)

考え方としては、とてもよく分かります。

既存の大学と同じように教養教育を行いながら、並行して職業的な専門性を身につけ、卒業論文ではなく、卒業制作であったり、卒業プロジェクトにおける実践の報告書をまとめるといったこと教育のゴールとするようなカリキュラムが思い浮かびます。

専門学校や短大が鞍替えする。
あるいは、既存の大学の中に、専門職学部を作り、教養教育は既存の大学教員、専門教育は実務家教員が担う。他学部の学生も、一部専門職学部の授業を履修して、職業的なトレーニングを受けることができる。
そんな姿も想像できます。

でも、どんなに新しい制度を作り込んでも、失敗するのではないか、という懸念もあります。

世間一般の認識として、「大学より下、専門学校よりはちょい上」となってしまいませんか?
大学の中にも外にも、教養教育は「貴」、職業教育は「賤」という空気がありませんか?

新校種の誕生は、それを、いっそう強めることにならないでしょうか。

制度を作ることよりも、実は、そちらの構造を変えることの方が、ずっと難しいですね。
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