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公立女子大への出願不受理は違憲と、栄養士希望の男性が提訴 について考える

18歳人口が減少し始めた頃から、「女子大の共学化」が盛んに行われました。
「女子大は必要なのか?」という議論はよく聞かれました。
ずいぶん前に、こんなエントリーを書きました。
女子大の存在意義について考える

そして、特に国公立大においては、必要かどうかではなく、「違憲ではないか」とも、よく言われてきました。

「公立女子大行きたい」男性、出願不受理は違憲と提訴へ」(朝日新聞)という記事から。
長谷川健
 福岡市の公立大学法人福岡女子大から入学願書を受理されなかった20代の男性(福岡県在住)が大学側を相手取り、受験生としての地位があることの確認を求めて福岡地裁に提訴する。男性は「男性を受験させないのは法の下の平等をうたう憲法14条に反する」と主張。不受理決定の無効の確認と慰謝料40万円の支払いも求めるという。(後略)

ちょっと見出しがおかしいですね。
「栄養士希望の男性『公立女子大への出願不受理は違憲』と提訴へ」ぐらいが適当ではないでしょうか。
彼は別に「公立女子大に行きたい」わけではありません。国公立大学の栄養士養成課程に進学したいだけです。

たまに「国公立大なのに、入学者を女子に限定するのはおかしい」と言われることはあります。
歴史的な経緯を考えると、その存在は否定すべきものではありませんので、議論としては「国公立の女子大の役割は終えたのか?」に焦点が当てられます。

今回は少しアプローチが違います。
「福岡で、国公立大で、栄養士を目指せる環境が女子大にしかないのはおかしい」ということです。

どのような判決がでるのか分かりませんが、法学部の教材にもなるような、よい問題提起だと思います。

そして、中村学園大や九州栄養福祉大が、このような不利な状況の男性を支援するという目的で、栄養士養成課程の優秀な男子学生に、福岡女子大と同じ学費になるように奨学金を支給するような制度を新設したりしないでしょうかね。
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