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大学入試改革は私立名門中学入試に学べき について考える

先日、「大学入試改革の成否は手間をかける決意にかかってる? について考える」というエントリーの中で、現在議論されている大学入試改革を実現するためには何がキーになるのかといったことを話題にしました。

私は「試験文化の転換」だと書きました。
言い換えれば、現在の入試の思想、機能、位置づけ、その他もろもろが変わるのであれば、今の教科試験という枠組みは変える必要がないとも言えます。

大学入試改革は私立名門中学入試に学べ」(日本経済新聞)という記事から。
教育ジャーナリスト おおたとしまさ

 大学入試が大きく変わろうとしている。一般入試にもAO(アドミッション・オフィス)方式を取り入れて、「脱・ペーパーテスト」へ向かうという動きだ。海外の有名大学ではAO入試制度が一般的で、日本の大学入試もこれに近づく流れだろう。しかし、AO方式にすれば本当に妥当な選抜ができるのか疑問が残る。上手くいくヒントは私立名門中学入試にあるようだ。(後略)

記事で紹介されている、過去の連載記事について、鴎友学園のものを私も読んだことがありました。
会員限定の記事なので、登録が必要ですが、まだ閲覧可能なようです。
鴎友学園 知識不要、時事問題で問う生徒の思考力
入試問題でわかる 名門中学が求める子ども(4)


校長先生が、入試問題について、一問一問解説できるというのもすごいですね。
それだけ、入試問題を大切にされているということなのでしょう。

このような意図を持った入試問題であれば、その受験対策をすることは、たとえその学校を受験しなくても、またその学校に不合格になったとしても、その児童にとってはプラスになるかと思います。

ただ、大学の入試問題が、このような意図を持っていないかというと、そんな問題ばかりではありません。
私自身は、入試問題や教科の専門家ではありませんので、うまく説明できないのですが、見る人が見れば、ちゃんと大学のポリシーというものが見えてくる問題も多いそうです。

では、そのような入試問題が、受験生や指導する高校教員からの評判がいいかというと、そうとは言えません。
極端な例ですが、ICUの入試を思い起こせば、その状況はわかりやすいでしょう。

そろそろ、それを乗り越える時期に来ているのだと思います。
この問題で受験生のどのような能力を測ろうとしているのか、入試の後でもいいので、ちゃんと説明できているでしょうか。
それは、アドミッションポリシーに合致しているでしょうか。
受験生や高校教員からのフィードバックを得ているでしょうか。

入試問題の外注化が問題視されるのは、公平性やセキュリティといったことだけではなく、「大学が、本気で考えるべき、大切なモノなのでは」という問いかけなのだと思います。
記事の言葉を借りるならば「ラブレター」ですから、「え? ラブレターを代筆してもらうの?」ということなのでしょう。

(それでも、いい返事を貰える見込みのないラブレターしか書けないとう自覚があるのならば、代筆もアリだとは思っています)
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