August 2020  |  01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

福井大、就職率7年連続1位を誇るワケについて考える

先日から、スーパーグローバル大学の話題が、一般のメディアでも多く取り上げられています。
「スーパーグローバル大学創成支援、37校を採択 について考える」というエントリーでは、スーパーグローバルではない大学はどうするんだろうね、ということを書きました。

そんな中、地方の、小規模な、国立大学で、就職に強いという評価が定着してきた大学があります。

福井大学が就職率7年連続1位を誇るワケ」(JIJICO)という記事から。
阿部 泰志 | 学習塾塾長

地域に根ざす人材を地域で育てるという方針

福井大学は平成25年度の就職率が、前年度比0.9ポイント増の96.6%で、国立大学で7年連続1位となったと発表しました。これは、卒業生千人以上の国公立私立大でも4年連続1位という結果です。意外な結果に感じる人が多いかもしれませんが、ではなぜ、ネームバリューのある国公立私立を抑え、福井大学はトップに君臨し続けているのでしょうか。(後略)

以前、福井大の就職支援については、少し取り上げたことがあります。
就職率全国一、福井の大学の支援策 について考える

記事では、正課外の、いわゆる就職支援について書かれていますが、実は、正課の中で何をやるかこそが、重要なのではないかと思います。

福井大は、教育地域科学部と工学部、医学部の3学部。
一般的に「就職活動」と言われて思い浮かべるような活動をするのは、教育地域科学部の地域科学課程、いわゆるゼロ免課程の学生たちですよね。

その地域科学課程のカリキュラムを見てみると、1年生から4年生まで「地域課題ワークショップ」という科目が置かれています。

「地域科学」ですから、地域の課題について学ぶのは当然と言えば当然ですが、理論や知識を学ぶだけでなくワークショップにおいて何かしらの成果物を出していくのでしょう。
4年間を通じて取り組みを深めていけば、それなりに大人たちとの議論もできるでようになって、就職活動でも大きなアドバンテージになっていることかと思われます。

ただ、注意しないといけないのは、こういった「地域」に関する学部では、申し訳程度にフィールドワークやプロジェクトに取り組むけれども、専門の学修とは切り離されていて、授業ではそれぞれ先生方の専門の人文・社会科学の科目を学ぶだけといったところも見られます。
講義や演習と、このようなワークショップがどのように連携しているかというのは、カリキュラムを見るポイントになります。

そして、もう一つ、懸念されるのが、この地域科学課程の廃止が検討されているというところ。

教員とエンジニアと医療、それだけでいいのでしょうか。
大学としては、そういった絞り方もアリだとは思いますが、地元としてはそれでいいのか。
いくら理系志向が強くなっているとはいえ、人材の流出は避けられないのではないでしょうか。
pagetop