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鹿児島県いちき串木野市:国公立大学進学者に入学金全額を補助 について考える

ユニバーサルアクセスといっても、大学の場合まだ進学率は50%を超えた程度ですが、高等学校はの場合は97%ほどです。
当然、これ以上進学率を上げることは不可能であり、ということは、大学よりも早く、そして大きく少子化の影響が表れるわけです。

「存続をかけて」という言葉が、より切実に響きます。

地元高から国公立大、市が入学金…予算2人分」(YOMIURI ONLINE)という記事から。
 鹿児島県いちき串木野市は19日、同市の県立串木野高校(151人)から国公立大学に進学した生徒に大学入学金の全額を補助すると発表した。
 全国的にも非常に珍しい取り組みという。(後略)

同じような制度を以前も紹介したことがあります。
北海道の高校:現役で国公立大進学で年50万円の補助 について考える

いちき串木野市は、JR鹿児島本線沿線ですが、鹿児島県には、その串木野より南のエリアや大隅半島など鉄道路線のない地域もありますから、そこから高校がなくなったら地域の生徒は大変です。
逆に、串木野からは鹿児島市へ行きやすいため、生徒が地元から流出しやすいし、また整理統合の対象になりやすいということかもしれません。

大学進学を考える中学生の多くは近隣市の進学校へ進学するということですが、ならばなぜ補助の対象を国立大に限定することになるのでしょうか。

つまり、「大学=国立大」ということですよね。
偏見だとは思いますが、行政も、また市民にとってもそれが常識なのだから、これを否定しても仕方がないところでしょう。

ただ、報奨金のような形で生徒個人に補助を出したしまうと、「よくがんばった。おめでとう。そして、ありがとう」で払い切ってしまえば、それでおしまいです。

せっかく学校が存続していっても、「がんばった先輩がいる」というだけで、学校には何も蓄積されていきません。

例えば、大学入学後に帰省する費用を出してあげて、夏休み期間に卒業生と合同合宿をするとか、続く後輩たちにつながるような仕掛けを組み込みたいですよね。
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