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北海道大 類別の大括り募集復活へ について考える

北海道大学で、東京大のような類別の募集を復活させるとのこと。

学生募集戦略上の施策という面が強いようだが、教育面から考えても効果はありそうです。

ただし、学部別募集も継続するとのことなので、入学後の教育がなかなか複雑になりそうですね。

北大入試 「文類」「理類」復活へ 11年度にも 学部別募集も継続』(北海道新聞)という記事から。


 北大(佐伯浩学長、全十二学部)は二十一日までに、学部ごとに学生を募集する現行の入学試験制度に加え、「文類」「理類」枠での募集を開始する方向で検討に入った。早ければ二○一一年度の入試から導入する。学生にとって、入学時点で学部を決めずに入学後、じっくり自らの適性に合った学部を選ぶことができる。学生の選択の幅を広げることで、質の高い学生を確保する狙いがある。

 北大はかつて「文類」「理類」など学部を横断する単位で学生を募集し、教養部所属の後に成績順で各学部に振り分ける方式を採用。その後、入学時から専門性を高めるため、「文1」「理2」などによるやや細分化した枠での募集を経て、一九九五年度に現行の学部別募集に移行した。

 予定通り一一年度から文類、理類の「大くくり」での試験導入が決まれば、十六年ぶりの大幅な制度改正となる。

 北大は文類、理類枠で入学した学生の受け皿となる「総合教育部」の導入も検討。部内に文系や理系などのコースを置き、学生は二年進級時の成績によって所属学部を選べるようにする方向。旧教養部のように専属の教官は配置しない。
(後略)


以前から、18歳の時点で自分の専門を決めてしまうのは難しいのではないかと思っています。
学力低下が問題となっているように、基盤となる知識の絶対量が減っているのであれば、なおさらです。
裾野を広げないと、頂上は高くはなりません。
だから、研究者を育てようという大学ほど、入学後に知識とスキルの幅を広げながら、自分の専門をみつけていくというやり方をとるべきなのではないかと思います。

そういう意味で、この北大の方針は、「アリ」だと思います。

ただし、東大の類型別の募集は、入学後に自分の専門を考えるというよりは、どちらかというと、進路振り分けという競争があることによって勉強させるという側面も強い。

入試は、入学者の選抜であると同時に、入学後の教育をどうするかというリサーチでもあります。
入試とカリキュラムは連動していないといけません。
したがって、検討しているという「総合教育部」のような存在は必須でしょう。
全学部の教員が、総合教育部に携わることになるのでしょう。
そして、東大のように学生が競争するというだけでなく、少しでも優秀な学生を自分の学部に進級するように先生たちも競い合う、そういう関係ができると面白いですね。


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北海道大学における入試方式の旧体制復帰

 北海道新聞で報道されて、結構あちこちで引用されているようですので、私が黙っているのも変なので、軽くコメントをしておきたいと思います。  北大入試 「文類」「理類」復活へ 11年度にも 学部別募集も継続  北大はかつて「文類」「理類」など学部を横断

  • 5号館のつぶやき
  • 2008/02/25 11:16 PM
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