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大学生の4人に1人「太陽は東に沈む」と誤答 について考える

与謝蕪村の有名な俳句に「菜の花や月は東に日は西に」という一句がありますね。

さて、この時の月は以下のどれに近いでしょう?
1.新月
2.上弦の月
3.満月
4.下弦の月

よく使われるネタだと聞きますが、案外、大人でも頭を抱える問題かもしれません。
「俳句だから、季節が関係あるんじゃないか?」と余計なことを考えたりして。

大学生の4人に1人「太陽は東に沈む」と誤答」(リセマム)という記事から。
 短大生・大学生の25.5%が日没の方角を正確に答えられなかったことが、東海大学産業工学部が2011年に発表した「短期大学生・大学生に対する天文基礎知識調査」より明らかになった。

 2001年〜2004年に全国の7都道府県で小学4年生から6年生の1,453人を対象に、天文の知識などについてのアンケート調査を行ったところ、「日没の方向が西であることの理解が6〜7割」「太陽は地球の周りを回っていると考えている児童が約4割」であるなど、天文に関する基礎知識の低さが明らかになった。このアンケートから10年が経過し、当時アンケートに答えた児童が大学生となり、その後の知識がどうなったか調べるため、同様なアンケート調査を行った。(後略《工藤 めぐみ》)

冒頭の問題の答えは、3.満月です。

太陽→地球→月という位置関係ですので、太陽の光を前面に受けている月の姿、つまり満月が地球からは見えるということになります。
(完全に重なると、月食ですね)

私に分かるのこはここまでですが、さらに突っ込んでいくと、蕪村がこの光景を何年何月何日に見たのかということまで特定できるのではないでしょうか。
(もちろん、創作ですので、本当にこのような光景を蕪村が見たかどうかは分かりませんが)

今の子どもたちは、特に自然科学の分野において学んだことを、実際の経験を通して確認する機会が少ないことでしょう。
経験と知識を結び付けることが難しいのであれば、知識同士を結び付けることで、自分のものにしていくことはできないだろうか、と思ったりします。

例えば、社会科学の方向で考えるならば、冒頭の句からは「東西を見渡せるほどの広大な菜の花畑」から、菜種油の生産が盛んだった当時の社会に結び付けることもできるかもしれません。

そして、そういう広がりが可能になる蕪村の句は、それだけ優れいているということでもありますね。
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