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人工知能「東ロボくん」センター模試の偏差値は45 について考える

2年前に、こんなエントリーを書きました。
国立情報学研究所:人工知能に東京大学の入試問題を解かせるプロジェクト について考える
「東ロボくん」と名付けられたこの人口知能。
命名の由来は「ロボットは東大に入れるか」でしょうねぇ。

5年後にセンター試験で高得点、10年後に、東大合格を目指すということでしたが、2年が経過し、着々と実力(?)を上げてきているようです。

「東ロボくん」、センター模試の偏差値は45」(YOMIURI ONLINE)という記事から。
 約7割の私立大学でA判定を獲得――。国立情報学研究所などが開発する人工知能が、大学入試センター試験の模擬試験を初受験したところ、そんな判定が出た。

 23日、東京都内で開かれた報告会で公表された。

 人工知能「東とうロボくん」は、人間が日常的に使う言葉を理解し、複雑な問題を解くことが目標。具体的には2016年度までに同センター試験で高得点をあげ、21年度までに東京大の入試合格を目指している。(後略)

かつての受験を経験している方々には「偏差値45で、403校にA判定」ということに驚くかもしれません。
まあ、模試なんて必要のない大学が山のようにあるというだけの話で、東ロボくんの実力とはあまり関係のない話です。

そんなことは置いておいて。

これに関しては、以前、TwitterおよびFacebookへの投稿で、こんなことを書きました。
これができるようになると、「東大合格程度の知力は、機械に置き換え可能」ということになります。
あえて、「知識」とは書かずに、「知力」と書いたのは、単に膨大な知識から答えを引き出すだけではなく、思考が必要とされるということです。

しかも、この知力が発揮される場が「職場」だとすると、機械であれば、ヒトとは違って「休みをくれ」だとか「給料を上げろ」などと言ってきませんから、雇う側には好都合です。
(メンテナンスとアップデートは必要でしょうが)

つまり、このプロジェクトは、人工知能の能力を上げることで、「では、我々人人間が伸ばすべき能力は何か」を改めて考え直すという、大きな意味があるということですね。

これは重い。
けど、教育する側にとっては、考えておかなければいけない問題です。


<蛇足>
2021年度には東大合格を目指しているとのことですが、その頃には、「人物重視」の入試になっている予定。
機械の「人物」をどう評価するか、出題側もなかなか大変だと思います。
なんだか『2001年宇宙の旅』みたいなことになってきました。
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