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東京農工大 優秀な院生に学費無料の上で奨学金支給について考える

これまで、東大、東工大の事例が記事になってきました。

東大 博士課程の授業料ゼロについて考える
東京工業大も博士課程授業料ゼロについて考える

まるで学部入試の難易度順のようですが、今度は東京農工大の奨学金の記事です。
やはり、東大の施策が他の大学にも影響を与えることになった、ということでしょう。
学費が実質無料な上に、奨学金を支給するというものです。

優秀な院生に年240万円支給…東京農工大』(YOMIURI ONLINE)という記事から。
 東京農工大学は24日、新年度から大学院博士課程の授業料(年53万5800円)を実質無料にした上で、優秀な学生に、年間240万円の研究奨励金を支給すると発表した。

 東京大学と東京工業大学、室蘭工業大学も、博士課程の授業料の実質無料化を打ち出しているが、独自の研究奨励金を上乗せすることで、優秀な学生を確保する狙いがある。

 研究奨励金は、年間240万円、180万円、120万円、60万円の4区分。研究計画書から研究への貢献度、期待度を判断して決める。工学府、生物システム応用科学府の博士課程在籍者の約半数にあたる130人に支給する。


東京農工大は、一般的には地味な大学ですが、法人化移行積極的に改革を進めている印象があります。
研究分野についても、東大・東工大に食い込んでいこうという方向性が見えます。
今回の施策も、追随していこうということなのでしょう。

学費無料な上に、最大で年間で240万円ですから大きいですね。
しかも、研究計画書を審査するということで、競争的な環境も作られています。
でも、教授の研究にどれだけ貢献できるかでその金額が決まるのだとしたら、単にこれまでタダ働きをさせられてきた院生に対して、バイト料が払われるようになっただけ、という見方もできますね。
もちろん、タダ働きさせられるよりはマシなのですが、院生のモチベーションアップ、ひいては研究のレベルアップにつながるのかはやや疑問なところです。

そして、財源が記されていませんね。どうなっているのでしょうね?
東工大のエントリーの時に、「チキンレース」という表現を使いましたが、ちょっと心配になってきました。
少なくとも、優秀な学生の学費を、他の学生の授業料から賄うような構造にはして欲しくないと思います。

comments

私も子供が大学に入学するまで知らなかったとのですが、アメリカの大学院でも上位校の場合には、博士課程で学費免除、お手当てありは当たり前のようです。このお手当てのほうは、大学の入門クラスをおしえたり、先生の助手と言う労働の対価として支払われるようです。決まった額はないのですが、文系ですと、一番がPrinceton大学の年額$30000からUC Berkeleyあたりの$18000程度だそうです。

博士課程の学生というのは、次期のアカディミアを背負っていく大学教育の跡継ぎ達であると規定されているようで、彼らのためには、大学も出費を惜しまないと言う感じがします。
普通は6年から8年の課程が必要といわれる博士課程は、学科の院生が年度ごとに一桁と少ないですから、このような手厚い教育、養育ができるのかもしれませんね。

まあ、でも私の子供の指導教授のように、25歳でUC Berkeley Ph.D取得という天才もたまにはいるわけですが。

  • calperch
  • 2008/01/29 6:37 AM

年額$30000はすごいですね。しかも文系で。
大卒の正社員の初任給レベルですね。

それだけあれば、お金の心配をせずに自分の研究に集中できそうです。

逆にそれだけ手厚くしないと、他の大学にとられてしまう、という事情もあるんでしょうね。

  • kange
  • 2008/02/06 11:00 AM
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