September 2020  |  01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

河合塾:海外名門大進学目指す中高一貫校設立へ について考える

少子化により、受験人口が減少し、大学が苦境に立たされています。
しかし、大学の場合は、まだ進学をしない50%の若者は、ある意味、まだこれからの市場でもあります。

そう考えると、もう進学率の伸びが見込めない高校の場合は、少子化は市場の縮小に直結します。

そして、大学よりも、3年前に人口動態の影響を受けるわけです。

今、高校で起こっていることは、3年後に大学でも起こることかもしれません。

河合塾が東京で中高一貫校設立へ 海外名門大進学めざす」(朝日新聞デジタル:全文閲覧は要登録)という記事から。
 【歌野清一郎、大西史晃】予備校大手の河合塾が私立東京学園高校(東京都目黒区)の運営に参画し、海外の名門大学進学を目指す中高一貫校の設立を計画していることがわかった。2017年度の募集開始を目指し、都への中学校開設認可の申請を準備している。(後略)

塾が高等学校の運営に乗り出すということは、それほど珍しいことではありません。

鹿児島の池田学園池田中学・高等学校
高知の土佐塾中学・高等学校
広島の鴎州塾のAICJ中学校・高等学校
富山の片山学園中学校・高等学校
沖縄尚学高等学校もそうですね。
公文式の公文国際学園もその中に入るかもしれません。
通信制高校ならば、もっとあるのではないでしょうか。

こうやって見ていくと、やはり全国規模の大手予備校ということで、インパクトは大きいですね。

ただ、興味深いのは、経営が厳しい私立高校の経営に参画して予備校のノウハウを投入して東大・京大にガンガン合格するような高校をつくる・・・というわけではないというところ。

目指すは「海外の名門大学」だと。

ベネッセが、かなり早い時期から、海外の名門大学
ベネッセ 海外トップ大学志望者向け進学塾スタートについて考える
その当時は、事業として成立するのか?という疑問もありましたが、現在は、一つのブランドイメージを形成するぐらいにはなっているのではないでしょうか。

河合塾では、そこまでの実績はありませんから、河合塾にとってもまったく新しいチャレンジになります。
(河合塾にとっては、お客様でもある他の私立高校に対して、「直接の競合にはならない」という配慮もあったりして・・・)

ただ、東大がワン・オブ・ゼムであるのと同様に、海外の大学もワン・オブ・ゼムであるはず。
記事として取り上げるには、「海外の大学へ進学するための高校」というラベルは面白いのですが、本当にそれを目的化した学校だとしたら、それはちょっと違う気がします。
それならば、「海外大学進学のための予備校」を作ればいいだけの話です。
pagetop