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高知大:地域協働学部新設を検討 について考える

群馬県の大泉町は、スバルをはじめ製造業が集積している土地で、人口に占める外国人比率が約15%と非常に高いことで有名です。

「グローバル化」というと、先進的な都市部の話かと思いがちなのですが、すでに地方部でも、文化・言語の異なる人々との混住という環境が存在しています。

近年の学部学科の新設において、「地域」というのは一つのキーワードになっていますが、「地域」について学ぶということは、ある意味世界について学ぶことでもあるのかもしれません。

高知大に地域協働学部 15年度新設検討」(高知新聞)という記事から。
 高知大学が「地域協働学部(仮称)」の新設を柱とする学部の再編を検討している。学生がフィールドワークをしながら地域の活性化や再生について専門的に学ぶ内容。(後略)

先日、「地域」を名称に含む、とある学部を訪問しました。

1年次から卒業まで少人数のゼミがずっと継続し、そこに1年次と3年次に地域でのフィールドワークが置かれているということで、なかなか面白そうなカリキュラムだと思っていたのですが、正直言いますと、少々期待外れでした。

「地域について学ぶ」という実態があいまいなのです。
調査実習のフィールドワークの現場が「地域」というだけで、勉強していることは哲学であったり、言語学であったり、経済学であったり、情報学であったり、それぞれの専門分野を学んでいる。

まず課題があって、その解決のために必要な知識や技術を学ぶという学部はあります。
いわゆる、学際系と呼ばれるような学部はそのような考え方でしょう。
でも、この学部では、課題が中央に置かれているわけではなく、あくまでもそれぞれの研究室で扱っている専門分野が中心に置かれています。
「地域」はある意味、「味付け」です。

もちろん、高知大がこれから作り上げようという学部が、私が訪問した学部のようになるかどうかは分かりません。

「地域協働」を看板に掲げるのであれば、それを体現したカリキュラムであってほしいと思います。
例えば、学部での学習の集大成を、卒業論文などではなく、地域連携プロジェクトの活動とその報告書として、それを補完する科目として、専門ゼミがあるという形ではどうでしょうか。
地域連携プロジェクトは複数のゼミで構成されていて、プロジェクトのチームはゼミ混成になる。それぞれのゼミの専門性を持ち寄ってプロジェクトに取り組むということです。
専門ゼミで専門性を高めつつ、プロジェクトがそれを実践する場となり、またその経験はゼミの学習にフィードバックされるという考え方です。

ただ、学生募集の面では、「地域」をキーワードにした学部って、どこも苦戦しているんですよね・・・。

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comments

やはり危険な匂いがする学部ですよね。私も地域振興について興味があり子供も数年後には大学生なので面白そうかなと思っていましたが大学生のサイトを訪れてみると開けない場合が多くあったり説明がやけに抽象的すぎて正直ガッカリしました。

結局なにか学べると言うより学生をただ放つ的な感じで大学として一体なにをしてくれるのかさっぱりわかりませんでした。

かなりガッカリですね

  • 地域協働学部?
  • 2014/10/19 10:42 PM

メインが、「学長主導による、学長が学部長を選ぶ・・・」

なんか中身がないな、これ。

パンフレットも外部委託でしょ、やる気のなさがでてるってことかな。

  • 学長
  • 2015/01/05 7:30 PM

はじめまして!

私もオンラインパンフレットを動画でみてみましたが、いわれているようにあいまい、はっきりしないというのが感想です。

なにか、教育ということについて甘いのではないでしょうか?

なにかわすれましたが、「すだち教育?」だったでしょうか、学生が主体といわれても、プロでさえ何をしていいのかわかっていないのに、いきなりフィールドワークをし、自分で考えなさいといわれてもわかりっこないでしょう。

何を教えることができるのかがまったくはっきりしていません。これはかなりの致命傷だと感じます。

このような程度では赤字でも大丈夫な道の駅レベルの協働しかむりな気がします。

  • 高橋
  • 2015/01/23 5:08 PM

すだち? 徳島でしょうか。

プロでさ何をしていいのかわからないことに取り組むこと自体は全く問題ありません。
彼らが卒業後に取り組むのはそういうことですから。
でも、それを、カリキュラムの中でどうやって、位置づけるのかが問題です。

一生懸命頑張って、いい思い出になりましたでは困る…といったことを書いています。

  • kange
  • 2015/01/26 10:42 PM

ブログとコメント拝見しました。地域キョウドウ学部のサイトも拝見したのですが明らかな問題点は学部というか教員自身が何をすべきかがはっきりしていない。何ができるかは今から探していこう!のようないい加減な姿勢だけははっきりしている。公務員的な発想と行動力ではなにも生まれないのはあきらか。何か山奥にあるお茶を科学的に発表したぐらいで何かやってるレベルじゃ使い物になりますか

  • 大きな保育園
  • 2015/04/19 5:06 PM

教えるというレベルでも学ぶというレベルでもないと思いますよ 地域の発展はそんなレベルでなんとかなるようであればとっくになんとかなってますよ!

特化したところで範囲が狭く広くても使えない、難しいから行政もなにもできてない。

  • 土曜の朝
  • 2015/11/07 6:09 AM
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