August 2020  |  01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

東京工科大:今夏よりコーオプ教育を本格実施 について考える

以前、「まるでアルバイト、名ばかりのインターンシップについて考える」というエントリーで、インターンシップが抱える問題点と、もっと学生にとってメリットのある手法はないものかということを考えました。

そこでは、学生のアルバイトに、大学からの指導を加えることで、単位として認めるようなことができないかといったことを書いています。
その時点では、キャリア教育の一環というイメージで考えていました。

さらに進めば、専門教育の中に実習として位置づけられるようなものとアルバイトが融合できるのが、理想的ではあります。

「インターン」と「コーオプ」の違いとは…東京工科大学が今夏より本格実施」(リセマム)という記事から。
 東京工科大学は6月4日、首都圏の理工系大学として初めて産学連携による「コーオプ教育(Cooperative Education)」を本格的に実施すると発表。キャリア教育の一貫としてすでに行われているインターンシップとコーオプは何が異なるのだろうか。

 大学生の実践型人材育成プログラムとして広く認識されている「インターン」とキャリア教育の新形態とされる「コーオプ教育」が大きく異なる点は2つ。1つ目は、大学主導であるということで、勤務内容の調整や事前教育を大学側が担うことだ。2つ目は、学生が賃金対価を前提として勤務することだろう。(後略)《湯浅 大資》

「コーオプ」とは「cooperative=共同的な」ですね。

インターンシップを単位として認める大学も多くあります。
ただ、多くの場合は、研修先で何をやるかは、受け入れ先次第です。
私もインターンシップ生を受け入れた経験がありますが、学生に「ほい!」と任せられる仕事などそうそうあるものではなく、結果的にレクチャー的なものを入れたり、インターンシップのためのワークショップ的な研修を入れたり、直接実務に関わる割合は少なくなってしまいがちでした。

学生にとって悲惨なのは、大学側は「企業に丸投げ」、企業側は「無給のアルバイト」と認識されてしまっているパターン・・・。

同じ就業体験プログラムでも、コーオプ教育の場合は、大学側が主導するのが特徴とのこと。
つまり、企業のプログラムに学生を参加させるのではなく、大学のプログラムに企業実習を織り込むということですね。

インターンシップが専門教育とは切り離され、単に「職業観育成」や「キャリア意識の啓発」といったものになってしまいがちであるのに対し、コーオプ教育の場合は「専門で学んだ知識・技術を実践する場」としての色合いが濃くなることが期待されます。

当然、連携先も、通常のインターンシップとは異なり、業種や職種は精選されていくことでしょう。
実は、このプログラムを作ることそのものが、「大学での学修をいかに社会で活かすか」を大学として考える、よい機会になるのではないでしょうか。
pagetop