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旧赤坂小学校跡地の国際医療福祉大を誘致へ について考える

大学の都心回帰傾向とは、一度郊外に移転していった大学キャンパスが再び都心部のキャンパスに戻ってくることを、一般的には意味するかと思います。
でも、もともと郊外にあった大学も、新しい市場を求めて、あるいは郊外では学生が集まりにくいから打開策として、できれば都心部でもキャンパスを展開したいと考えても不思議ではありません。

栃木県大田原や神奈川県小田原、福岡県などでキャンパスを展開する国際医療福祉大が、赤坂にキャンパスを設けることになるようです。

旧赤坂小跡地に国際医療福祉大を誘致へ 東京・港区」(msn産経ニュース)という記事から。
 東京都港区赤坂の旧赤坂小学校跡地と周辺2施設をあわせた土地(約6700平方メートル)の活用問題をめぐり、同区は7日、国際医療福祉大学(本部・栃木県大田原市)を誘致すると発表した。(後略)

港区からのリリースはこちら。
旧赤坂小学校跡地・周辺地区活用事業推進事業候補者のプロポーザル選定結果について

だいたいこの辺りですね。
駅で言うと、赤坂見附の近くのようです。

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国際医療福祉大は、一般的にはあまり知られていない大学かもしれませんが、地方部にある比較的新しい大学としては、就職もよく、安定的に志願者を集めている大学として知られています。

郊外でこれから開発して行こうという地域とは異なり、都心部ですから、大学を誘致しただいけでは、特に地域にとってのメリットはありません。
赤坂ですから、学生がその周辺に住むことはないでしょうし、卒業後も定住することもあまり考えられません。
すでに、ブランド力のある街ですから、大学ができたからといって、文教地区として街のブランドが上がるわけでもありません。

そこで、医療福祉ということでしょう。

国際医療福祉大は、医学部歯学部以外では、珍しく附属病院を持っている大学です。
伝統的な福祉系学部が、「社会福祉」のイメージが強いのに比べて、臨床福祉ということで差別化を図ろうとしていきたのだと思います。

赤坂には、病院ではありませんが、介護施設などを大学と一緒に置くということで、地域の人々にとっても納得感のある提案になっていたのでしょう(別の言い方をすれば、行政が住民を説得する材料が十分にある、と)。

こういった背景での都心部での医療系学部の新設というのは、まだまだ続くかもしれません。

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