March 2024  |  01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

ハーバード大に続きエール大でも授業料値下げ、について考える

アメリカの大学の学費は、めちゃめちゃ高い。これは結構有名。
でも、とにかく奨学金が充実している。これも結構有名。

名門大学で、さらに学費を下げる傾向が出てきています。

もちろん、学生とその家族にとってはありがたいことなのですが、そもそも元の学費がどれほど妥当なものなのか、ちょっと疑問になってきます。

米エール大も学費値下げ ハーバード大に対抗』(中日新聞)という記事から。
米名門エール大(コネティカット州ニューヘブン)は14日、2008年度から学費を大幅に減額、年収6万ドル(約650万円)以下の家庭については家庭負担分の学費を実質ゼロにすると発表した。昨年、同様に大幅減額を発表したライバルのハーバード大に対抗、負担額抑制により優秀な学生を確保するのが狙い。

 エール大によると、同大の家庭負担分の授業料は年額約4万5000ドルで、家庭の収入に応じて奨学金などで軽減。これまで年収約18万ドルの家庭で負担額が年間約3万8000ドル、年収約9万ドルでは約1万3000ドルだったが、08年度からはそれぞれ約2万3000ドル、約3000ドルに引き下げられる。年収6万ドル以下では約4500ドルを負担していたのがゼロとなる。この措置で同大の学部学生約5300人のうち40%以上の学費が下がるという。

 財源は卒業生らの寄付金を原資とした基金の運用益などが充てられる。


アメリカの大学の制度にはあまり詳しくはないのですが、確か年収だけでなく、資産や同時に兄弟姉妹が大学生かどうか、といったあたりまで計算に入れて、支払可能額を算出して、それに応じて奨学金が出る、といったシステムだったかと思います。
(すいません、詳しい方、フォローしていただけると助かります)

年収6万ドル(約650万円)以下が対象ということであれば、該当する学生は結構多いのではないでしょうか。
先日東大が出した、授業料免除の対象が、年収400万円以下ですので、かなり差があります。

日本の大学を経由せずに、高校を卒業してそのまま大学留学する人が増えていると聞きます。このような情報が話題になると、ますます増えてくるかもしれませんね。
大学としては、当然、海外からの入学者増もねらっているのでしょう。

気になったのは、これまでも年収6万ドル以下で、学費は約4,500ドル(50万円)相当だったわけで、実は、もともと日本の大学よりも学費は低いことになる。

この間、日本人の消費者としての意識は高まってきました。
(これが妙な方向に進んでしまったのが、モンスターペアレンツと呼ばれる現象)

自分達が支払っている学費は妥当なのか、そんな声があがるようになるかもしれません。

このようなデータはオープンにされてはいないと思いますが、大学の授業料に対する原価構造って、どのようになっているんでしょうね。

スポンサーサイト

comments

カリフォルニア在住でこちらの私立大学に行っている子供がおります。いわゆる名門大学で驚かされるのは、大学が学生にかける経費です。
このような大学では年間の大学予算を学生数で割ると一人あたり$70000−$80000程度となります。大学が経費として学生の家庭から徴収するのは$45000ぐらいですから、その差額は大学が負担している事になります。これを割安と見るか高いと見るかは家計によるのではないかと想像します。
私立のトップ50校では、入学審査でも家庭の経済力を考慮しないで審査をして、合格がきまったあとで、その学生の家計の状態から奨学金を算出して
合格通知とともに奨学金の内容の提示があります。この算出の基礎は収入と資産です。

奨学金の内容としては、返還不要の交付金、学生ローン、学内での週20時間程度のアルバイト、また所得が極めて低い場合にはこのほかに連邦制府の教育交付金や州の交付金もあります。

今年の改善のもう一つはこの奨学金のなかから、学生ローンをなくするところがでてきたということで、このローンは交付金を増やす事でなくするというわけです。

留学生は別枠となっていますから、この制度がそのまま適用されるとはかぎりません。Harvardでは国籍に関り無くこの制度が適用されています。

私のブログでもこれらの奨学金のついてふれています。お暇があれば、ご覧ください。

calperchさん、コメントありがとうございます。

一人あたり$70000−$80000程度ですか、ものすごい金額ですね。日本の大学はどうなのかと思って検索してみましたら、少々古いのですが、このようなページ(http://hakasenoikikata.com/zakan031022.html)がありました。
もちろん、日米とも大学の予算が全て学生のために使われているわけではないのでしょうが、少なくとも日本では、国立大学の方がお得と言えそうです。

calperchさんのブログですが、入力していただいたURLでは、うまくつながらないようですので、改めてこちらに記載しておきます。
http://ameblo.jp/calperch

  • kange
  • 2008/01/18 9:50 AM
twitter    

trackback

pagetop