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京都大:2016年度から課外活動などを評価する特色入試 について考える

昨年秋頃に、京都大が特色入試の導入を表明しました。
京都大:入試改革優先で秋入学は見送りへ について考える
そこでは、「高大接続」ということが強調されていました。

今回、各学部の特色入試の概要が発表されましたが、高校での学業活動報告書などを提出するという程度で、あまり高校での教育に深く踏み込んだようなものではなさそうです。

京大、2016年から特色入試 課外活動など評価」(京都新聞)という記事から。
 京都大は26日、学部ごとに推薦入試やAO(学力アドミッションズ・オフィス)入試を実施する「京大特色入試」を2016年度入試から実施すると発表した。数学オリンピック出場など高校在学中の課外活動や、志願者が作成する「まなびの設計書」、論文、面接などから人格や意欲を審査する。大学入試センター試験の成績も合否判定に用いて学力を担保するとしている。(後略)

大学からのリリースはこちら。
京都大学 特色入試についての検討結果に関する記者会見を行いました。(2013年3月26日)

これまでの報道をご存じない方は、先日の東大の推薦入試導入(「東京大:5年後をめどに推薦入試導入へ について考える」)の後追いかとおもってしまうかもしれませんね。

選抜方法も実施時期も統一されていなくて、それもまた京大らしいと言えるのですが、「学業活動報告書」「まなびの設計書」は各学部共通ですね。
「学業活動報告書」がこれまでの実績で、「まなびの設計書」が今後のプランということでしょう。

一般的に、京大には「自由放任」というイメージがあります。
「放任」に関しては異論もあるかもしれませんが、「自由」であることは間違いないでしょう。
最近は、カリキュラムを体系化し、順次性を示して、学生が学習を積み上げていけるようにというのが多くの大学の流れですが、京大は「どの科目を履修しようが自由」というスタンス。
さすがに理系学部だと全て自由とはいきませんが、それでも履修科目の自由度は高い方でしょう。

これは、別の言い方をすれば、自分で、自分の学習には何が必要かを考えることが求められるということです。
ある意味、最も大学らしい大学と言えるかもしれません。
「京大の学生であれば、そんなことはできて当然」と思われるかもしれませんが、現在はアドバイザーや担任を置いていたりもするので、皆ができているわけでもないのでしょう。

「まなびの設計書」が実際にどのようなものになるのか分かりませんが、大学院入試における研究計画書のように、学部入試における学習計画書として機能するぐらいのものならば、入学前から自学自習の態度ができている、京大らしい学生を求めるために、有効な材料になりそうです。
そして、それを高校の先生と相談しながら作ることが、進路指導となるのであれば、「高大接続」と言うこともできるでしょう。
(「志望理由書」レベルだと、ちょっと不安)
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