September 2020  |  01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

京都大:入試改革優先で秋入学は見送りへ について考える

昨年秋頃に、東大が検討開始を公表して、にわかに騒がしくなってきた秋入学の話題。
東大としては、単独で秋入学へ移行することは考えていないようで、他の大学にも呼びかけて、協議体を作りました。
東京大、秋入学への移行を検討 について考える
秋入学 11大学に呼びかけ協議体を設立 について考える

その後も、他の大学からいろいろな検討案が出されています。

先日、東大の検討会議から新学事暦案が出されましたが、あきらかにトーンダウンしています。
東大の新学事暦案:4月入学で始業は9月、春卒業は維持 について考える

どの大学も、「秋入学への移行」というところまでは、踏ん切りはついていないようです。

京都大:秋入学を見送りへ 松本学長「入試改革が先」」(毎日.jp)という記事から。
 東京大が提唱する「秋入学」について、京都大の松本紘(ひろし)学長は29日、毎日新聞の取材に対し、「先に入試改革を行う。入試改革にめどが立たない段階で秋入学をやる気はない」と述べ、事実上、見送る方針を明らかにした。東大は5年後の実現を目指しているが、賛否を決めかねている大学も多い。京大が同調しないことで、各大学の判断にも影響を与えそうだ。(後略)【五十嵐和大】

秋入学も入試改革の一つだとは思いますが、そこは切り離されているのですね。

もちろん、秋入学を導入するとなれば、入試だけの問題だけでなく、教育面にも大きく手を入れる必要があります。
ただ、それは、京大がやろうとしている「特色入試」も同じこと。

京大では、「AO」という呼び方はされていませんが、「入試科目以外の勉強や課外活動なども対象」という選抜の考え方は、極めてAO的。
そして、AO入試を導入したものの、それを活かしきれなかった大学は、AO入試を単に多様な入試の一つと捉えるのみで、教育との連動といったことを軽視していたのではないかと考えています。

そういう意味で、特色入試を導入するのであれば、それに合わせた教育プログラムの改訂も必要でしょう。
いろいろと反対する声が出ているようですが、国際高等教育院の創設も、そういう考えに則ったものなのでしょう。

そして、注目したいのは「高校教育との連携を強化」。ここに、ぜひ注力していただきたい。
例えば、各高校で、京大をめざす生徒に対して、大学入門レベルのプログラムを京大が提供する。
そのプログラムの成績を特色入試での選抜で考慮するとともに、大学入学後には単位として認定する、といったことはできないでしょうか。

クリアすべき課題は多々あると思いますが、進路イベントでの模擬講義といったレベルではなく、本当に高大の教育が接続することになると思います。
pagetop