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茨城キリスト教大、企業の社員食堂にメニュー提供 について考える

このブログでは、学生が協同で課題解決に取り組む、いわゆるプロジェクト・ベースド・ラーニング(PBL)の話題をよく取り上げています。
特に、ニュースになるものは、企業や自治体などと連携して、現実の課題に取り組むものが多いですね。

なんでもいいから課題に取り組むということではなく、ちゃんと授業で学んだことを活かすことができるかというのが、よいプログラムかどうかを判断する1つのポイントだと思っています。
その点では、企業との連携のしやい学部系統、やりづらい学部系統というのは、どうしても出てきますね。

茨城キリスト教大、カスミつくばセンター社員食堂に定食提供 健康メニュー考案」(茨城新聞)という記事から。
茨城キリスト教大学(日立市)の川上美智子教授(66)のゼミナールは10日、食品スーパー、カスミの社員食堂で学生10人の考案した日替わり定食の提供を開始した。地元の季節の食材と野菜を多く盛り込んだ低カロリーの健康増進メニューで、初日はアジのサラダ風マリネを主菜とした定食(約500キロカロリー)を60食用意。食べた社員らからは早速「おいしい」と好評の声が上がった。(後略)

茨城キリスト教大には、生活科学部の中に食物健康科学科がありますから、そちらの先生のゼミですね。
食物栄養系は、もともと実習なども多く、企業などと連携したPBLをやりやすい学部系統と言えるでしょう。

社員食堂という実際の企業の現場では、単に健康に配慮したひとつのメニューを考案するというだけではなく、例えば、毎日そこで食事をとる社員もいるでしょうから、数日間の中でバランスを考えること、バラエティを広げること、飽きさせないことなどの配慮も必要でしょう。
もちろん、費用面の問題もあります。そして、調理場や店舗という施設の問題、調理時間や調理担当者の技術などの問題もあるでしょう。

そういった数々のクリアすべき問題にぶつかることは、教室の中で、あらかじめ用意された教材では、なかなか体験できないでしょうから、貴重な実習になりますよね。

今回は、社員食堂という、ある意味、会社内部の問題に取り組まれていますが、連携企業のカスミはスーパーマーケットを展開している企業です。
今回のメニューが認められて、今度は、実際のスーパーの利用者に対して、惣菜や弁当の企画、あるいは、販売している食材を使用したメニューの提案などに課題を広げてもらえるといいですね。
こちらは、ある意味、この企業にとっての本業ですから、関わる社員さんも多くなり、クリアすべき問題もまた変化していくことかと思います。
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