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通信制高校とブラジル人学校が協力して高卒資格を取得について考える

日本語の指導が必要な児童・生徒の数が急増しているらしい。
今の教育のシステムは、あくまでも日本語が使えることを前提としていますよね。
この傾向は、しばらくは後戻りはしないでしょうから、今後も増えていくという前提でいろいろなことを考えていく必要がありそうです。

ブラジル人学校に高卒資格取得の入学枠 群馬県の学芸館高校』(msn産経ニュース)という記事から

 群馬県高崎市の学芸館高校(通信制、私立)が、同県大泉町のブラジル人学校「日伯学園」=ブラジル政府認可=と提携、学園に通いながら日本の高校卒業資格を取得できる入学枠を来年度から設けることが8日、分かった。

 両校によると、日本の高校とブラジル人学校が協力して高卒資格を取得させる試みは全国初。小中学校での不就学が多い上、日本の高校に入っても言葉などの壁で退学が目立つという日系ブラジル人の教育機会が広がる契機になりそうだ。

 生徒は学芸館高校の普通コースに在籍。高校の教諭が日伯学園で週3日、午後6時から英語や数学などの補習授業をし、学園も週2回、日本語指導をする。働きながら通学することも可能だ。

 高校の単位取得に必要なスクーリングなどは学芸館高校で実施。在籍期間は3年以上とし、当面は日本の中学校卒業生が対象。現在、定員を検討中で来年1月末から募集を開始する。


文部科学省の調査によると、公立小・中・高等学校、中等教育学校及び盲・聾・養護学校に在籍する日本語指導が必要な外国人児童生徒数は、平成18年度で22,413人だそうです。平成17年度は20,692人で、前回から8.3パーセント増加しています。
これには、私立の学校の生徒は含まれていませんし、高校には行っていない(あるいは、退学してしまった)という子どもも多いでしょう。
さらに、あくまでも外国人児童・生徒の数ですから、日本国籍を持ちながら、日本語を使えない子どもの数を加えると、もっと多くなるということになります。

「日本には、日本語を母国語として話さない日本人がいる」
このことを、前提として、日本で生活するうえで求められる第二言語としての日本語というのを作っていく時期に来ているのかも知れません。

少子高齢化、人口減少期に入るということは、確実に国力が減衰することになります。
海外からの流入に頼るというのは、解決策の1つです。
各教育段階で、求められる基準と、そのためのプログラム、そのプログラムを提供する機関、すぐにできることではありません。

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