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神戸山手大:シニア学生1期生11人が卒業 について考える

「日本の大学は、全入時代に突入したと言えるのか?」という議論があります。

確かに、数字の上では全入かもしれません。
しかし、進学率は50%を超えた程度です。
経済的な問題を抱えて最初から進学を諦めているような若者もいるでしょう。
障害を持つ学生の比率も少ないようです。

そして、多くの学生は高校卒業数年後の若者です。

「全入」を「誰でも、学びたいと思った時に学ぶことができる」と定義するならば、まだまだ、「大学全入の社会」とは言えないようです。

「シニア50+」祝卒業 神戸山手大の1期生11人」(asahi.com)という記事から。
 神戸山手大学(神戸市中央区)で15日、卒業式があり、若者とともに白髪交じりの学生11人も門出を迎えた。4年前、シニアの部1期生として門をくぐった平均63歳。高校の教員、住まいの相談ボランティア、起業……と新たな一歩を踏み出す。社会に貢献したいという意欲は衰えない。
 「シニア50+」は同大が2008年、団塊世代の一斉定年に合わせて始めた。対象は50歳以上で、授業、試験などカリキュラムは一般学生と全く同じ。環境文化と都市交流の2学科に13人が入学、54〜72歳の11人がこの日を迎えた。(清野貴幸)(後略)

これまで何度か書いてきましたが、「時間もお金もある定年世代」というイメージには、あまり期待ができないのではないかと思っています。
皆さん、そんなに経済的に余裕があるのでしょうか?

「立教大 団塊向け本格講座開設について考える」では、学内でボランティアとして活躍してもらう代わりに、授業料を格安にしてはどうか、ということを書いています。
実際に、そのような大学もありました。
団塊世代「若者を指導」なら奨学金増額について考える
シニア学生であるというだけで学費が減免されたりもしますが、それでは一般の学生に説明がつきません。

リタイア世代といっても、一切働かなくなるわけではなく、嘱託などで継続的に働く方も多いでしょう。
週に3日出社して、週に2日は大学で学ぶといったことができるように、履修科目あたりの従量制学費にして、なおかつ4年と言わず長く在籍して学位を目指すようなシステムがあってもいいのではないでしょうか。
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