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北海道教育大:函館校・岩見沢校に教育以外の新学部開設へ について考える

国立大の教育学部は、旧帝大のような教育学系の教育学部と、教員免許の取得を卒業要件とする教員養成系学部の、大きく3つに分かれる。
ただし、教員養成系学部の中にも、教員免許の取得を必須としない、いわゆるゼロ免課程(新課程)と呼ばれる、課程・コースもあります。

これは、80年代末頃からの教員需要の減少期に、教育学部の定員を減らさずに、教職課程を縮小するために、生み出されたもの。

最近は、再び教員需要が高まっているため、ゼロ免課程を見直し、教員養成課程に定員を振り戻す大学もありますが、北海道教育大学ではゼロ免の課程を新しい学部として独立させる計画だそうです。

道教大 教育以外の学部開設へ 2013年度から 芸術課程など独立」(YOMIURI ONLINE)という記事から。
 北海道教育大学(本間謙二学長、札幌市)は22日、卒業要件に教員免許の取得を必要としない「新課程」のみを設置している函館校(北海道函館市)と岩見沢校(同岩見沢市)について、教育学部から分離し、2013年4月から新学部を開設する構想を明らかにした。道教大などが主催して同日、札幌市内で開かれた大学改革のシンポジウムで公表された。国立大学法人の教員養成系学部から新課程が学部として独立すれば、全国で初めてのケースとなる。(後略)

北海道教育大は、もともと、各地の師範学校を統合してできた教育大学で、一つの大学ではありますが、それぞれの分校が別個の大学という印象でした。
それが、5年前に教員養成課程を札幌校・旭川校・釧路校に集約し、それぞれのキャンパスの特性を明確化、1の大学・5つのキャンパスという性格を強めていました。
今回、話題になっている函館・岩見沢校の2つのゼロ免課程も、その時に生まれたものです。
教員養成課程の3キャンパスもそれぞれ、教科や地域といった特色を持たせています。

再編から5年ということで、やっと完成年次を過ぎたところ。
評価をするには早いという気もしますが、大学としては、この路線でいけるという判断をしたということですね。

もともと、北海道教育大の学生は、必ずしも教員志望者ばかりではない、という話も聞きます。
道内の国公立大の学部系統を見ていきますと、総合大の北海道大と、旭川医科大・札幌医科大の医学系、北見工大・室蘭工大・はこだて未来大といった工学系、小樽商科大・釧路公立大の経済・経営系、そして帯広畜産大です。
つまり、人文系志望者の受け皿は、国公立大では、北海道大以外には、北海道教育大しかないということです。

その人文系の各分野により専門化した学部ができるというのは、確かにニーズはあるのかもしれませんね。
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