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留学コストは就活で取り戻せるか?について考える

最近、学生があまり留学をしなくなった、という話はこれまでにも何度か取り上げてきました。
本当にそうなのか?ということで、文部科学省「日本人の海外留学者数」についてを見てみると、確かにここ数年は減少しています。
しかし、長いスパンで見てみると、80年代後半から急激に留学者が増加して、ここしばらくは高いところで安定しているという見方もできます。
さらに言えば、「留学しやすい環境にある、学生、若者の数は減少しているにもかかわらず」ということも言えます。

留学費用は、就活で取り戻せるか 大手企業4割が「海外留学経験者採用したい」」(MONEYzine)という記事から。
 海外への留学を希望する学生は少なくない。リクルートが今年3月に高校を卒業した日本全国の8万544人の男女を対象に実施したアンケート調査によれば、「大学生活中に海外留学をしてみたい」との回答者が、大学進学者全体の32.8%を占めた。女子学生に限ってみれば、38.9%と約4割となる。
 留学希望理由のトップに挙がったのは「自分の視野や考え方を広げたい」で、僅差で2位に「英語や外国語の上達」が入った。「外国の価値観や文化などへの理解を深められる」や「就職の時に有利になる」といった希望理由も目立っている。(湯木 進悟、 加藤 秀行)(後略)

この記事の結論では、「コストに十分に見合うだけのメリットは期待できそう」となっていますが、「就職に有利か」という視点に絞って判断するのであれば、この記事のデータからはなんとも言えないのではないでしょうか。

大手企業の約4割が「ぜひ海外留学経験者を採用したい」と積極的な姿勢を前面に打ち出しているということですが、ここで言う「留学」と、記事前半で学生が「大学生活中に海外留学をしてみたい」と考えている「留学」は果たして同じものなのでしょうか。

留学といってもさまざまです。

留学生のみを対象とした2〜3週間のプログラムもあれば、交換留学などで1年間ほどをかけて正課の科目を履修するものもあり、また、最初から海外の大学に入学して卒業するというのも留学です。
これらの留学を全部ひとくくりで語ってよいものか。
もちろん、長ければいいという話ではなくて、学生の目的などで最適なプログラムは変わってきます。

単に語学力だけを求めるのであれば、留学経験の有無ではなくて、TOEICのスコアなどを求めればよいはず。
あえて留学経験を求めるということであれば、そこにどのような能力を期待しているのか、もう少し突っ込まなければいけないでしょうね。
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