昨日のエントリー「
恵泉女学園:卒業式中止も学生がtwitterでエア卒業式を開催 について考える」では、大学の卒業式中止に関する話題をとりあげました。
ということは、間もなくすると、大学も新学期が始まるということでもあります。
しかし、被災地は、まだ大学が機能できる状態ではなく、東北大では、4月下旬まで休校とアナウンスされましたが、いつから大学が再開できるか、まだ発表されていないようです。岩手大では、入学式を中止、授業の開始は5月9日からとなっています。
そのような状況の中、神戸女学院大では、被災された学生を特別聴講生として受け入れる準備を進めているそうです。
「
神戸女学院大が被災学生受け入れへ」(SANSPO.COM)という記事から。
東日本大震災で、神戸女学院大(兵庫県西宮市)は、被災した女子学生を特別聴講生として受け入れるなど就学支援に向けた準備を進めている。
大学によると、キリスト教学校教育同盟に加盟している東北学院大(仙台市)、宮城学院女子大(同)と尚絅学院大(宮城県名取市)の女子学生が対象。(共同)(後略)
大学からのリリースはこちら。
東北地方太平洋沖地震被災地域大学生の受け入れについて
被災地の大学の授業が再開できたとしても、学生の生活基盤そのものもすぐに回復できるとは限りません。
当面は余震の心配もあります。
「しばらく関西の親戚を頼って疎開したいが、大学の授業が・・・」と懸念されるのであれば、このように疎開先で学習が続けられる環境が用意されるというのは大切なこと。
自分の専攻分野の授業を聴講し、単位も取得でき、それが自分の大学に戻った時に、単位として認められるというのがベストですね。
しかし、神戸女学院大の場合は、当然女子学生のみが対象になりますし、聴講するにも講義の分野は限られていることでしょう。
他の大学でも、このような受け入れの準備が進められていることでしょう。
そうした時に、受け入れる大学は多く名乗りを上げていても、その情報がうまく被災地の大学・学生に行き渡るかどうか、心配なところです。
個別の大学で受け入れの準備をし、連携関係にある大学同士間でこのような話を進めても、あまり効率がよくないですよね。
コンソーシアムなど大学の連合体として、幅広い大学・分野の受け入れるという方法もありそうです。
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