August 2020  |  01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

秋田大と秋田県立大 共同大学院設置へ について考える

かつて(と言っても10数年前ですが)、秋田大には、鉱山学部という珍しい学部がありました。
現在は、工学資源学部となり、特にその歴史は地球資源学科が引き継いでいる、ということになるのでしょう。

資源がないと言われる日本にとってこそ、このような分野が重要だとも言えますし、逆に資源がないからこそ、資源を使わない技術の方が重要だとも言える。難しいところですね。

その両方の視点を持つということになるのでしょうか、秋田大と秋田県立大で共同大学院の設置が計画されているそうです。

秋田大と県立大、共同大学院設置へ 2012年めど」(asahi.com)という記事から。
 秋田大(吉村昇学長)と秋田県立大(小林俊一理事長)は、2012年4月をめどに循環型社会の実現を目指す共同大学院を設置する方針を14日までに固めた。両大学への取材で分かった。資源の採掘から環境に配慮した省エネ製品の製造、リサイクル技術まで一貫教育で指導し、社会人学生の入学も視野に入れる。(後略)

今年から始まった共同学部・大学院の制度ですが、共同設置というと、企業でいう合弁会社のように、複数の大学の資産を活かして、一つの独立した機関を作る、というイメージで捉えていました。
ただ、実際は少し違うようで、早稲田大と東京都市大の共同原子力専攻では、入試も別々に実施され、それぞれの大学で定員を持っています。共同というよりも、「連携」に近いイメージです。

学部と違い、最初から「誰が指導教授になるか」が重要ですから、そのような形になるのでしょう。
学生は、基本的にはそれぞれの大学に所属していて、一部だけ相手先の科目を履修するという形で、あまり自分が「共同大学院に通っている」という感覚はないかもしれません。

今回の、秋田大と秋田県立大の場合も、入試は共同で行うようですが、入学後はそれぞれの指導教員のいる大学に所属することになるようです。

秋田大の地球資源分野の伝統に、秋田県立大のシステム科学技術分野が融合することが狙いということですので、システム=最初から最後までの一貫した流れの全体像が研究対象となるはずです。

2キャンパス体制では、共同大学院の一体感を作ることに力を注ぐ必要があるかと思いますが、逆に両者強みを明確にして、「木も森も、両方見る」ことを意識させることにつながるといいですね。
pagetop