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不況で地元大学人気、私大定員割れ改善について考える

2010年度入試は、不況の影響で、受験生の出願傾向は「安・近・少」だったと言われています。
「長引く不況で、受験傾向「安・近・少」について考える」http://univlog.jugem.jp/?eid=1296
不況だけでなく、センター試験の平均点が低かったこともあり、より安全志向に動いていたことでしょう。

ただ、浪人生が減っているのかというと、どうもそうでもないようで、「この就職が厳しい時に、中途半端な大学に行っても意味がない」ということで、難関大に再チャレンジしようという受験生も少なからずいるようです。

当たり前ですが、受験生の動きは一様ではありません。

ただ、これまで、相当厳しかった地方の小規模大学の募集状況は改善してきているようです。

私大定員割れ改善、2年で49校減 不況で地元大学人気」(asahi.com)という記事から。
 今年度に定員割れした4年制の私立大学は全体の38.1%で、昨年度から8.4ポイント改善したことが、日本私立学校振興・共済事業団の集計で分かった。不況で学生の地元志向が高まり、定員割れに苦しんでいた地方の中小規模大学への志望が盛り返したことが要因とみられる。(後略)(見市紀世子)

定員割れの状況が改善されても、「各大学の努力が評価された」と言ってもらえないのが、なかなかつらいところですねぇ。

「地元志向で」というのも、本当のところはどうか怪しいと思っています。

ある大学で、入学者に占める地元出身者の比率が高まっていたとしましょう。
しかし、それが地元志向によるものかどうかはわかりません。
これまでであれば都市部の大学に進学していたような受験生が入学していれば、それは地元志向によるものと言えます。
ただ、誰が本来都市部に進学していた学生なのか、そんなことは、なかなかわかりません。
正直に、入学者にアンケートで、入学までの志望プロセスを聞くというものアリだとは思いますが。

例えば、地元志向以外に、「高卒では就職がないから、とりあえず大学進学」という層が増えているから、ということはないでしょうか。
受験が難しい時代であれば、そう簡単にはいきませんが、今なら就職から進学への志望変更も難しいことではありません。

そうだとしても、大学としては、目の前の学生を、しっかりと育て上げるだけです。
「どんな学生が来ようとも、うちはこれだけ育て上げますよ」といったように、教育のプロとして当然の仕事ができる大学であれば、地元に評価され、安定的な評価を得られるということでしょう。
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