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サイバー大:秋学期から世界遺産学部の学生募集を停止 について考える

ブログという媒体を使って、大学に関する記事について、つらつらと書いているということもあり、大学のIT関連の話題というのは、新聞記事などを追っているよりも、多く取り使っているかと思います。

したがって、日本で初めてすべての授業をインターネットで開講するサイバー大は、何度もとりあげてきました。
サイバー大学の出席率について考える
図書館代わりにネット版ブリタニカについて考える
サイバー大学 学生の本人確認が不十分、について考える
サイバー大学 本人確認作業終了について考える
サイバー大学 ブロガーイベントに参加して考える
サイバー大:初めての卒業生 について考える

株式会社立大学に逆風が吹く中、頑張ってほしいと思っていますが、状況はなかなか厳しいようです。

世界遺産学部の募集停止 定員割れ続きサイバー大」(47NEWS)という記事から。
 インターネットですべての講義を行う国内初の大学として開校したサイバー大(福岡市、吉村作治学長)は21日、大幅な定員割れが続いているとして、今年の秋以降、世界遺産学部の学生募集を停止すると発表した。在学生が卒業するまでは授業を続ける。(後略)

大学からのリリースはこちら
サイバー大学 IT総合学部の強化について

最初、サイバー大の話を聞いたときに、「ソフトバンクの大学で、IT総合学部はともかく、なぜ世界遺産?」と誰しもが思ったはず。
「需要予測が大きすぎ」ということですが、どうやって需要を予測したのか、どれほどの需要を予測していたのか、興味のあるところではあります。
需要予測よりも先に、知名度の高い吉村作治先生を学長に据えるための受け皿であったというと言い過ぎでしょうか。
であれば、何が何でも世界遺産学部を作らないといけないわけで、甘い需要予測もしたくなるというもの。

ただ、世界遺産学部を閉めるとなると、吉村先生が学長を務める必然性はなさそうです。この後どうするのでしょう?
それにしても、普通の大学なら、学長の専門の学部を募集停止にするといった決定は、なかなかできなさそう。
それができるのが、株式会社立大学、ということでしょうか。

2学部のうち、世界遺産学部だけが極端に学生が集まっていないのだとしたら、その決定は止むを得ないものもあると思いますが、ではIT総合学部に学生が集まっているのかというと、決してそうではない。
在学生が2学部計1,092人で、うち世界遺産学部が412人ですから、IT総合学部も厳しいことに変わりはありません。
それでも、こちらの分野であれば就職などで実績が上がれば、まだまだ目はあるという目論見でしょうか。

もし、立ち上げ時に話題を集め、認知度をあげる役割を果たして、そろそろ負担が重くなってきたのでお役御免ということだとしたら、学生に対しても、先生に対しても、酷い話ではあります。
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