大学を訪問すると、駅から大学まで通りの名前が●●大学通りと呼ばれていたりすることがよくあります。
また、最近は平成の大合併で市や町の名前は消えてしまったが、学校の名前として生き残っているなんていう例は全国にあるでしょう。
大学の名称と、地域の名称とは、密接な関係にあります。
京都の同志社大が、地元に地名を「同志社」に変更するように要望しているようです。
『
学校側、「同志社」に地名変更を要望 京田辺 歴史損なうと異論も』(京都新聞)という記事から。
学校法人同志社(京都市上京区)が、京都府京田辺市の同志社大、同志社女子大京田辺キャンパスなどの地名を「同志社」に変更するよう求めている。実現すれば同志社と名がつく全国初の地名となるが、継体天皇の筒城宮(つつきのみや)に由来するという小字「都谷(みやこだに)」などが敷地内にあり、「安易な変更は地域の歴史や文化を損なう」と危ぶむ声も上がっている。(後略)
大学の名前が地名になった例として思い浮かぶのは、玉川大学の玉川学園ですね。
開学と同時に、大学がお金を出して小田急線の駅を作り、駅名が「玉川学園前」となって、その後、地名も玉川学園になりました。
学校名、地名、駅名、すべてが「玉川学園」
玉川学園の場合は、宅地の開発そのものも玉川学園が行っているので、異例と言えば異例かもしれません。
企業の名前が地名になった有名な例としては、トヨタ自動車の豊田市(旧・挙母市)があります。
豊田市の場合は、商工会議所が働きかけたようです。企業城下町として工場や関連企業で働く方も多かったと思いますが、それでもやはり議論はあったようです。
(昔、何の科目か忘れたましたが、教科書に載っていたのを覚えています)
さて、このようなケース、大学側から「地名を大学名に変更して」と要望を出すようなものなのでしょうか。
また、地名が「同志社」になった場合、同志社を名乗るいろいろな商品や商売を勝手に展開されても、あまり大学として文句が言えなくなるような気がしますが、そのあたりの懸念はないのでしょうか?
大学にとっても、何か明確なメリットがあるようには思えません。
積極的に働きかけるようなことではないように思えます。
地域の方々の方から、「この町は同志社で成り立っているのだし、その方がいイメージが良くなるから、地名を変えましょう」という話が出てくるのであれば、話は別です。
地域との一体感を大切にするのであれば、まず地域の方々と同意して、連名で要望書を出してみてはどうでしょうか。
comments
タイトルミスしてますよ
うわ、大学名に関する話題で、大学名ミスしてしまいまいた。
恥ずかしい。
ご指摘ありがとうございます。